エントリーシートは嘘をついても良い?真偽のほどを徹底解説!
「あれ、この経験って盛ってもバレないかな…?」
就活生なら誰もが抱えるエントリーシートのジレンマでしょう。
真実を伝えるべきか、それとも少しだけ盛るべきでしょうか。
ここでは、エントリーシートにおける嘘について徹底解説します。
エントリーシートと嘘についてしっかりと確認し、後悔のない就活を送りましょう!
エントリーシートの概要
そもそも、エントリーシートはどのようなものであり、面接官は何を知りたいと思っているのでしょうか。
ここで、就活のエントリーシートについて再度しっかりと考えてみましょう。
エントリーシートとは?
エントリーシートは就職活動において就活生が企業に提出する重要な書類です。
主に以下の項目を記入します。
- ・基本情報
- ・自己PR
- ・志望動機
- ・学生時代に最も力を入れたこと
企業はエントリーシートを通じて就活生を選考します。
また、エントリーシートで持たれた第一印象はその後も続く可能性が高いです。
一部の企業ではエントリーシートの提出が免除される場合もありますが、一般的には必要な書類です。
エントリーシートで見られるポイント
エントリーシートで注目されるポイントは以下の通りです。
- ・就活生の人物像との適合度
- ・企業理念や事業内容への理解度
- ・スキルや経験
- ・就活生の価値観や人柄
- ・論理的思考力と文章力
- ・論理的な文章構成
- ・誤字脱字の少なさ
- ・読みやすい文章
- ・具体的なエピソードや成果
- ・就活生の強みや能力を伝えるエピソード
- ・熱意や意欲
- ・入社意欲や向上心
- ・貢献意欲
- ・一貫性
- ・独自性
エントリーシートではこれらのことが伝わるように作成しなければなりません。
設問内容は企業によって異なりますが、上記のものを見たいといった気持ちは共通しています。
ポイントを意識しながら作成するようにしておきましょう。
エントリーシートの嘘はばれる?
エントリーシートの嘘はばれる可能性がやや高いです。
就職ジャーナルの調査では、300人中73.7%の採用担当者が嘘に気が付いたことがあるといった結果が出ています。
つまり、4人に3人は嘘に気が付いているのです。
かなり高い確率で気が付かれると認識しておいたほうが良いでしょう。
また、嘘といったも度合いに大きな違いがあります。
エピソードがそもそも存在しない嘘と、数値を少し高めに言った嘘では印象もかなり異なります。
ここからは嘘と盛ったは明確に違うことを意識しながら、エントリーシートにおける嘘について確認していきましょう。
参照ページ
就職ジャーナル|就活で「嘘・盛った話」はアリ?採用担当者300人の本音アンケート
エントリーシートで少し盛るのは大丈夫?
前述のとおり、嘘と盛るのはかなり異なります。
そして、少し盛ることに関しては、状況によって大丈夫かどうかが分かれます。
許容されるケースには下記のようなものがあります。
- 数字を少しだけ丸める (例: 売上10%増→12%増)
- 経験を少しだけ誇張する (例: 1年間のアルバイト経験→1年半)
一方、下記のようなケースは許容されないことが多いです。
- 事実無根の内容を書く
- 大きく数字を盛る
- 重要な経験を捏造する
いずれの場合も嘘がバレるリスクを忘れてはいけません。
バレた場合のデメリットは非常に大きく、選考から落とされるだけでなく内定を取り消される可能性もあります。
また、少し盛るという行為は倫理的に問題があるという意見もあります。
企業は学生の「本質」を見抜こうとしていますので、嘘で自分を飾るよりも真実を伝えることで自分らしさをアピールする方が重要です。
嘘だけでなく、少し盛るのも基本的には避けるべきでしょう。
嘘をついたことがある就活生の割合
では、どのくらいの就活生がエントリーシートにおいて嘘を付いたことがあるのでしょうか。
キャリタスの調査では74.1%の就活生が嘘を付いたことがあるといった結果が出ています。
最も多かった嘘は「第一志望ではないのに『第一志望です』と言ったこと」です。
こちらは全体の7割をも超えています。
しかし、第一志望は言ったほうが良いといったこともあり、このような数字になっています。
エピソードに嘘を入れた学生は3割ほどとなっていました。
これらのように選考において嘘をついている就活生はかなり多いです。
参照ページ
学生が学生に届ける就活メディア|ガクチカで「嘘・盛った話」はバレる?自信がない就活生へ対処法を解説!
採用者はなぜ嘘が分かる?
採用者の7割は就活生の嘘に気が付いているのでした。
では、なぜ採用者は嘘が分かるのでしょうか。
ここで、嘘に気が付く理由について確認していきましょう。
理由①矛盾がある
エントリーシートや面接で述べられた内容に矛盾がある場合、採用者は疑問に思うことがあります。
たとえば、経歴や経験についての記述が一貫しておらず、異なる情報が記されている場合などが該当します。
採用者はこれらの矛盾点に気づき、エントリーシート全体に対しても不信感を持ってしまうのです。
理由②社会人からすれば大きすぎる事を書いている
嘘をつく就活生の中には実際の経験や能力よりも大げさな内容を記述するケースがあります。
そして、このような内容は社会人の経験や知識を持つ採用者には不自然に映ることがあるのです。
とくに、エピソードが業務と近しいような場合は気が付かれる可能性が高いです。
理由③面接で深堀りした際に浅い回答しか出てこない
面接などで嘘をついた内容について深堀りすると詳細や具体性が欠けたり、答えが一貫していないことが明らかになる場合があります。
このような状況では採用者は嘘を見破る可能性が高まります。
面接はエントリーシートを見ながらおこなわれる可能性が高いです。
そのため、エントリーシートを作成する際には面接のことも考えなければなりません。
理由④他の部分と比べて熱意や具体性がない
エントリーシートや面接での一貫性や熱意・具体性が欠如している場合、採用者はその内容が信頼性に欠けると判断する可能性があります。
他の部分と比べて内容が薄い場合、嘘の可能性を疑うことがあります。
エントリーシートは文章ではありますが、勢いや熱意といった部分は必ず現れるため、注意しておきましょう。
理由⑤適性検査の結果とかけ離れている
企業では適性検査を行うことがあります。
そして、適性検査の結果と就活生のエントリーシートや面接での内容があまりにも一致しない場合、採用者は疑問を抱くことがあります。
適性検査を重要視している企業はこちらから嘘がばれる可能性があるものです。
ただし、適性検査も完璧ではないため、適性検査で嘘をつくことはおすすめできません。
理由⑥SNS調査
採用者は候補者のSNSアカウントを調査することがあります。
SNS上での情報とエントリーシートや面接での内容に矛盾がある場合、採用者は嘘を見抜くことができます。
特に実績や活動内容などが実際と異なる場合は嘘が露呈する可能性があります。
近年ではSNS調査をサービスとして提供している企業もあるため、SNSの使い方には注意しておきましょう。
嘘がばれるとどうなる?
嘘がばれると下記のようなことが起こる可能性があります。
- 信頼性の低下:
嘘がばれると、就活生の信頼性が低下します。
採用者は正直さや誠実さを重視するため、嘘をついた就活生に対する信頼が失われることがあります。
- 選考から除外:
嘘が明るみに出るとその就活生は選考から除外される可能性が高まります。
企業は信頼できる人材を求めており、嘘をついた就活生は採用されることが難しくなります。
- イメージの損傷:
嘘がばれることでその就活生のイメージが傷つく可能性があります。
そして、最悪の場合、他の企業や業界でもその個人の評判が悪化し、今後の就職活動にも影響を及ぼすことがあります。
- 将来のキャリアに影響:
就職活動中に嘘がばれると将来のキャリアにも影響を及ぼす可能性があります。
選考時の印象はその後にも意外と残っているため、注意が必要です。
嘘がばれても合格した事例
嘘がばれても必ず不合格になるわけではありません。
たとえば、就職ジャーナルのアンケート結果では、下記のような場合は選考を通過させたといった意見があります。
- 本人が正直に弁解したので。
- 誇張していたのがサークルの人数など取るに足らない点だったから。
- アルバイトやサークルで仕切った規模に疑問を抱いたが、キャラクター自体は問題なく、次の選考でより深掘りしようと判断したため。
- 誇張しているものの、当方の問いかけに対して、落ち着いて理路整然と話していたから。
- 「部活の廃部危機を自らの努力・行動で救った」というが、ほかに皆を引っ張っていくリーダーがいた。ただ、そのリーダーのサポートをしたことがうかがえたので、通した。
これらのように、嘘に気づいても合格させる理由は、担当者によってかなり異なります。
そのため、このような嘘ならばれても通過するとは明言できません。
繰り返しにはなりますが、嘘は基本的につかないことがおすすめです。
参照ページ
就職ジャーナル|就活で「嘘・盛った話」はアリ?採用担当者300人の本音アンケート
嘘をつかなくても良いエントリーシートを作る方法
基本的にエントリーシートでは嘘をつかないことがおすすめです。
しかし、エントリーシートを作成していると嘘をつかないと書けないと感じることもあるでしょう。
そのような場合は、下記の事柄に取り組むことで嘘をつかずに良いエントリーシートを書けるようにすることが必要です。
自己分析を徹底する
自己分析を行うことで自身の強みや価値観、目標を明確にでき、それらをエントリーシートに反映させることができます。
自己分析を徹底することで自信を持って自己PRができ、嘘をつく必要性が減ります。
ツールや書籍などで自己分析を徹底しておこないましょう。
企業研究を徹底する
企業研究を行うことで志望する企業のビジョン、価値観、事業内容などを理解し、自身の志向と企業の要求が一致するかを確認できます。
これにより、自身の経験やスキルを企業のニーズに合わせてアピールすることができ、嘘をつく必要性が薄れます。
そして、企業研究がうまくなると自分に合っている企業を見つけることができ、嘘を付かずともマッチする企業が見つかるようになるのです。
インターンに参加する
インターンシップに参加することで実際の業務や企業の雰囲気を体験し、リアルな経験を積むことができます。
これによってエントリーシートに記述する内容が具体的かつ客観的になり、嘘をつく必要性がなくなります。
また、インターンに参加するとエントリーシート免除などを設けている企業もあり、エントリーシートを作成する手間も省くことができます。
逆オファーサイトを利用する
逆オファーサイトでは企業からの直接的なオファーを受け取ることができます。
自身のスキルや経験をアピールすることで企業からのオファーを受けられるでしょう。
この場合、自己PRに基づいたオファーであるため、わざわざ嘘をつく必要がありません。
また、インターンと同様にエントリーシートが免除など選考優遇が用意されている場合もあります。
過去の内定者のエントリーシートを確認する
過去の内定者のエントリーシートを参考にすることで成功したエントリーシートの作成方法や傾向を把握することができます。
これにより、エントリーシートの作成に役立つ情報を得ることができ、嘘をつかずに効果的なエントリーシートを作成できます。
また、内定者のエントリーシートの内容はそれほど凄いことを成し遂げているわけでもないことが分かるでしょう。
凄いエピソードを持っているのは一部の就活生で、多くの人は一般的なエピソードです。
まとめ
今回はエントリーシートにおける嘘について解説しました。
基本的には嘘をつくことはおすすめできません。
どうしても嘘をつきたい場合は数値を少し変えるなど、採用担当者が許容範囲だと感じるものに留めておきましょう。