記事更新日:2024.10.14
エントリーシートでChatGPTを使っても良い?使っても良いケースや注意点をご紹介
エントリーシート対策の光景

近年、さまざまなものを出力できるChatGPTが話題になっています。

その便利さから、エントリーシートにChatGPTを活用したい方もいるでしょう。

しかし、新しく出てきたサービスであるため、ChatGPTを本当に使っていいか分からないですよね。

そこで、ここではエントリーシートとChatGPTについて解説します。

ChatGPTを用いてエントリーシートを作成したい方は、ぜひご確認ください。

ChatGPTとは

そもそもChatGPTとはどのようなサービスなのでしょうか。

名前を聞いたことがある方は多いはずですが、その内容についてもしっかり確認しておきましょう。

ChatGPTの概要

chatGPTロゴ

ChatGPT(チャットジーピーティー)とは、OpenAIが開発した自然言語処理モデルの一つです。

つまり、AIの一種です。

ChatGPTは利用者がテキストで送った文章に対し、適切な回答を返してくれます。

テキストベースのAIにはさまざまなものがあります。

しかし、その中でもChatGPTは下記のような特徴があります。

  • ・圧倒的な言語能力: 1.5兆語のパラメータを持つ大規模言語モデルであり、高度な文章処理能力を備えています。
  • ・柔軟性: 様々なタスクに適用できる汎用性の高いAIモデルです。
  • ・使いやすさ: シンプルなAPIであり、開発者や一般ユーザーでも簡単に利用できます。
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特に、一般ユーザーでも使えるようになったことは大きく、就活生でも簡単に利用できます。

また、ChatGPTは無料であるため学生でも利用をしやすいでしょう。

その他のAIツール

現在では、ChatGPT以外にも様々なAIツールが開発されています。

以下に、代表的なAIツールとその用途を紹介します。

  • ・Bard:Google AIが開発した大規模言語モデルです。ChatGPTと同様に、文章生成、質問応答、翻訳など様々なタスクを実行できます。
  • ・DALL-E:OpenAIが開発した画像生成AIです。テキストを入力するとそれに沿った画像を生成できます。
  • ・Midjourney:Google AIが開発した画像生成AIです。DALL-Eと同様に、テキストを入力するとそれに沿った画像を生成できます。
  • ・GPT-3:OpenAIが開発した大規模言語モデルです。ChatGPTの前身となるモデルであり、文章生成、質問応答、翻訳など様々なタスクを実行できます。
  • ・LaMDA: Google AIが開発した対話型AIです。人間との自然な会話ができるように設計されています。
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ChatGPTでできること

ChatGPTでは主に下記のようなことができます。

テキスト生成

ChatGPTは与えられたテキストから、次のテキストを生成することができます。

この機能を使って文章の継続、ストーリーの執筆、詩の作成などさまざまなテキスト生成タスクを行うことができます。

また、会話のコンテキストを考慮して自然な応答を生成することも可能です。

翻訳

ChatGPTは、さまざまな言語間でのテキストの翻訳にも使用できます。

与えられたテキストを理解し、それを別の言語に翻訳することが可能です。

ある程度のニュアンスも考慮してくれるでしょう。

言語間のコミュニケーションを支援し、異なる言語の文書を理解してくれます。

質問応答

ChatGPTは、与えられた質問に対して適切な応答を生成できます。

一般的な知識の問い合わせから特定のドメインに関する質問に対する回答まで、さまざまな形式の質問に対応できます。

幅広い知識から回答を得られます。

コード生成

ChatGPTは、与えられたプログラミングタスクに基づいてコードを生成することもできます。

これにより、特定のアルゴリズムやプログラミング言語に関する質問に回答したり、プログラミングのヒントや解決策を提供したりできるでしょう。

ただし、コード生成には制約があり、複雑なプログラムや特定のドメインに関連するコードの生成には限界があります。

データ分析

ChatGPTは、与えられたデータに関する分析を行うための一般的な質問や、指示に対しても応答できます。

これには統計的なデータ処理、グラフの作成、トレンドの分析なども含まれます。

ただし、ChatGPTは専門家のような高度な分析まではできません。

そのため、基本的な質問に対しては有用だと認識しておきましょう。

ChatGPTでエントリーシートを書いても良い?

ChatGPTでエントリーシートを書くことは可能です。

しかし、倫理的に問題があるという意見もあり、あまりおすすめできません。ChatGPTを利用する場合は、下記のような使い方をしましょう。

  • ・あくまでも参考として利用する: ChatGPTで作成した内容はそのまま使わず、あくまでも参考として利用しましょう。
  • ・内容をしっかり確認する: ChatGPTが作成した内容には誤認識が含まれている可能性があるため、確認しましょう。
  • ・面接で説明できるように準備する: ChatGPTで作成した内容について面接で深掘りされても、説明できるように準備しておきましょう。

ChatGPTでエントリーシートを書くメリット

ChatGPTでエントリーシートを書くメリットとしては下記のようなものがあります。

  • ・時間短縮: ChatGPTは短時間でエントリーシートを作成できます。
  • 表現力向上: ChatGPTは人間よりも優れた表現力で文章を作成できます。
  • ・客観的な視点: ChatGPTは客観的な視点からエントリーシートを作成できます。

ChatGPTでエントリーシートを書くデメリット

ChatGPTでエントリーシートを書くデメリットとして、下記のようなものがあるため、利用する際は両方を考慮して進めましょう。

  • ・倫理的な問題: ChatGPTで作成したエントリーシートは自分の言葉で書いたものではないため、倫理的に問題があるという意見があります。
  • ・内容の正確性: ChatGPTは誤認識をすることがあるため、作成した内容が正確ではない可能性があります。
  • ・面接での対応: ChatGPTで作成した内容について、面接で深掘りされた際にうまく答えられる可能性が低いです。

エントリーシートは自分の言葉で経験やスキルをアピールする場です。

ChatGPTに頼らず、時間をかけて自分の言葉でエントリーシートを作成しましょう。

ChatGPTでエントリーシートを作成した例

ここでは、ChatGPTにエントリーシート作成を依頼した例文をご紹介します。

指示文は「エントリーシートの志望動機を300字程度で考えてください」としています。

ChatGPTでどこまでができ、どのような修正が必要か考えましょう。

例①

私の志望動機は、この素晴らしいチームと共に働くことで、自身の能力を最大限に発揮し、新しい挑戦に取り組むことです。

この企業のビジョンと価値観に共感し、革新的なプロジェクトに参加したいと強く感じています。

また、チームワークや協力を重視し、相互に成長し合える環境に魅力を感じています。

自らのスキルや経験を活かしながら、企業の成長に貢献したいと考えています。

例②

私の志望動機は、この企業が革新的なアプローチを取り、持続可能な未来を築くために積極的に取り組んでいることに魅力を感じるからです。

また、この企業の文化や価値観に共感し、自らのスキルと情熱を活かしてチームと共に成長し、社会に貢献したいと考えています。

例③

私の志望動機は、この企業が持つ革新性と挑戦への姿勢に魅力を感じるからです。

常に変化する環境での仕事に興味があり、自らのスキルやアイデアを活かして新しい価値を生み出したいと考えています。

また、チームと共に成長し、共に目標に向かって努力する文化に惹かれます。

例④

私の志望動機は、この企業が持つ革新性と社会への貢献意識に魅力を感じるからです。

私は常に新しい挑戦を求め、自らの能力を最大限に発揮したいと考えています。

また、チームと協力しながら成長し、持続可能な未来の実現に貢献したいという強い思いがあります。

就活専用のAIツール

ChatGPTは広範的に利用できるツールですが、最近は就活専用のAIツールも提供されています。

ここで代表的なものについて確認し、これらの利用も検討していきましょう。

就活AI

就活AIトップ画像

就活AIは、株式会社ジェイックが提供しているサービスです。

株式会社ジェイックの会社情報は下記のとおりです。

本社所在地東京都千代田区神田神保町1-101 神保町101ビル6F
事業内容教育・採用支援サービス
設立年1991年3月
資本金2億6,188万円
社員数226名

就活AIは、ChatGPTや独自開発した面接練習AIを通じて就活をサポートしてくれます。

具体的には下記のようなことをしてくれます。

  • ・自己PR/ガクチカ作成
  • ・自己PR/ガクチカ添削
  • ・志望動機作成
  • ・志望動機添削
  • ・逆質問作成
  • ・面接練習
  • ・自己分析

参照ページ

就活AI byジェイック

JAIC 就職支援・採用支援・社員教育のジェイック|会社情報

ESの達人

ESの達人ロゴ

ESの達人は、ワンキャリアが提供しているAIツールです。

株式会社ワンキャリアの会社概要は下記のとおりです。

本社所在地東京都渋谷区桜丘町20-1 渋谷インフォスタワー16階
事業内容採用DX支援サービス
設立年2015年8月
資本金4,300万円
社員数120名

ChatGPT APIを活用しており、エントリーシート作成に必要な事項を入力し、志望業界を選択すると自動生成されます。

ESの達人で作成されるエントリーシートは、ONE CAREERに投稿された15万件のESデータが元となっているのが特徴です。

参照ページ

ONE CAREER|ESの達人

ONE CAREER|About us

HaKaSe Personal for 就職活動

HaKaSe Personal for 就職活動ロゴ

HaKaSe Personalは、セプテーニグループが提供する自己分析ツールです。

セプテニーグループの会社概要は下記の通りです。

本社所在地東京都新宿区西新宿8丁目17番1号 住友不動産新宿グランドタワー30F
事業内容株式等の保有を通じたグループ企業の統括、管理等
設立年1990年10月
資本金184億2,800万円
社員数1,602名

HaKaSe Personalは、AIを活用してユーザーの個性や適性を詳細に分析します。

徹底した自己分析はエントリーシート対策、面接対策にも繋がるため、さまざまなツールを用いて進めましょう。

参照ページ

Romptn|HaKaSe Personal for就職活動

株式会社セプテーニ・ホールディングス|会社概要

JobSpring

JobSpringロゴ

JobSpringは、サポートの手厚さに定評がある就活エージェントです。

jobSpringはHRクラウド株式会社が提供しています。

HRクラウド株式会社の会社概要は下記のとおりです。

本社所在地東京都千代田区神田神保町2-5-3北沢ビル8階
事業内容採用支援事業
設立年2014年4月
資本金3億3,161万円
社員数62名

AIは適性検査で用いることができ、設問に回答すると自分に合っている業界・職種を見つけてくれます。

参照ページ

JobSpring

リクナビ2024|HRクラウド株式会社

まとめ

本記事では、ChatGPTや他のAIツールについて解説し、エントリーシート作成に活用する際の注意点やメリット、デメリットについて紹介しました。

エントリーシートの作成は、就活や転職活動において重要なステップです。

ChatGPTを用いて作成することが便利だと考える人も増えています。

とはいえ、新しいサービスであるため使用には慎重な判断が必要です。

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