もう悩まない！エントリーシートの長所の書き方を徹底解説

エントリーシートは非常にさまざまな設問がありますが、よく聞かれるものに「長所」があります。

自分の長所を答えるのは難しいと感じる就活生も多いでしょう。

ここでは、長所の適切な選び方や注意点について解説します。

長所の書き方が分からないとお悩みの方は、ぜひご確認ください。

エントリーシートにおける長所の重要性

エントリーシートにおいて、長所は非常に重要な項目です。

では、なぜ重要なのか、代表的な理由について確認していきましょう。

自社にあった人材かを見極めるため

企業はそれぞれの企業理念や事業内容、ビジョンに基づいて必要な人材像を定めています。就活生の長所は、その企業が求める人物像と一致しているかどうかを判断する指標となるのです。

エピソードを聞くため

長所を具体的に説明するために、就活生は過去の経験やエピソードを記述する必要があります。

そのエピソードを通して、就活生の思考力や行動力、問題解決能力などを評価できます。

自己分析ができているかを確認するため

長所を正確に把握することは自己分析の第一歩です。

就活生が自分の強みを理解しているかどうかは、エントリーシートに書かれた長所の内容から判断できます。

特に、長所は急に聞かれても答えられない人が多いため、自己分析しているかの判断に使われやすいでしょう。

長所の選び方・探し方

長所の選び方・探し方には下記のようなものがあります。

選び方・探し方には絶対的な正解はないため、ご自身にあったものを選びましょう。

選び方①自分が考えている強みを選ぶ

これは自己理解を深めるのに役立ちます。

自分の強みを見つけ、それを活かすことで自信を持つことができます。

ただし、自己評価が客観的でない場合や、自分の強みを過小評価してしまう可能性があるため、他の選び方と組み合わせましょう。

そもそも自己分析のやり方が正しいかも確認しなければなりません。

自己流ではなく、書籍やツールで進めることをおすすめします。

選び方②友人が思っている長所を選ぶ

友人や信頼できる人からのフィードバックを通じて、自分の強みを客観的に見つけることもできます。

周囲の人々が認めてくれている長所なら信用できるでしょう。

とはいえ、他人の意見に過度に依存すると自己理解が乏しくなるため、バランスを意識することが大切です。

選び方③エピソードから選ぶ

過去の経験や成功したエピソードから、自分の長所を見つける方法です。

成功体験から得られる自信や誇りをもとに、強みを明確にできるでしょう。

しかし、過去の経験だけに囚われすぎると、成長の余地を見逃す恐れがあります。

そのため、将来に向けた長所も見つけることが重要です。

エピソードから選ぶ場合は、そのエピソードも適切に伝える練習もセットで考えましょう。

選び方④企業が求めている人材と近いものを選ぶ

就職活動やキャリアアップの際には、企業や業界のニーズに合わせた長所を選ぶことが重要です。

企業の価値観や求めるスキルに合致する長所をアピールすることで、採用される可能性は高まります。

ただし、自分の価値観や志向と合致しない企業に無理に合わせるのは避けましょう。

選び方⑤短所を言い換える

自分の短所を肯定的な側面に変えて捉える方法です。

例えば、「真面目すぎる」という短所を「責任感が強い」という長所に言い換えることで、長所にできます。

ただし、短所を完全に無視するのではなく、改善すべき点として認識することが大切です。

エントリーシートにおける長所の一覧

エントリーシートにおいて、長所によく挙げられるものには下記のようなものがあります。

• ・コミュニケーション能力が高い
• ・チームワークを大切にする
• ・問題解決能力が高い
• ・柔軟性がある
• ・自己管理能力が優れている
• ・リーダーシップがある
• ・組織への貢献意識が強い
• ・新しいアイデアを積極的に提案する

エントリーシートにおける長所の回答例

エントリーシートにおける長所の回答例には、下記があります。

これらに各々の具体的なエピソードを追加し、納得感を持たせることが好ましいです。

回答例①

私の長所は「コミュニケーション能力が高い」ことです。

過去の経験からさまざまな人々と円滑に意見を交換し、効果的なコミュニケーションを図ることができると自負しています。

この能力を活かし、チーム内での円滑なコミュニケーションやクライアントとの関係構築に貢献したいと考えています。

回答例②

私の長所は「問題解決能力」です。

複雑な状況でも冷静さを失わず、根本原因を見極めて効果的な解決策を提案することができます。

過去の経験から得た洞察を活かし、新たな課題にも柔軟に対応し、組織の成果に貢献したいと考えています。

回答例③

私の長所は柔軟性があることです。

変化する状況に対応し、新しいアイデアや視点を受け入れることができます。

これまでの経験から学んだことを活かし、変化の激しいビジネス環境においても成果を出すために努力します。

回答例④

私の長所は「リーダーシップ」です。

チームを率いることでメンバーのモチベーションを高め、目標達成に向けて効果的に指導できます。

リーダーとしての経験を活かし、チームの成功に貢献したいと考えています。

長所を書く際の注意点

エントリーシートで長所を作成する際には、下記の点に注意しましょう。

注意点①嘘は書かない

長所を記述する際、自分の実際の能力や経験に基づいた正直な表現を心がけることが重要です。

嘘をついて長所を誇張すると信頼を失うだけでなく、将来的に実力不足が露呈し、信頼性を損なう可能性があります。

自己評価を客観的かつ丁寧におこない、自身の実力に基づいた長所を率直に述べることが大切です。

注意点②面接で深堀りされても伝えられるものにする

長所を記述する際は、それが具体的な事例や経験に基づいていることが重要です。

面接で深掘りされた際に、自分の長所に関連する体験や実績を挙げることで説得力を持たせることができます。

そのため抽象的な表現や空虚な言葉ではなく、具体例を交えて自分の強みを説明することが重要です。

スラスラと言える練習は必要になるため、模擬練習で準備しておきましょう。

注意点③なるべく独自性のあるものにする

長所を記述する際は、他の就活生との差別化が重要です。

一般的な長所だけでなく、自身の独自の経験や特性を反映した長所を強調することで個性をアピールできます。

独自性のある長所は企業にとっても魅力的であり、他の候補者との競争力を高めることができます。

特に就活生から人気の企業は、ライバルの中で埋もれてしまう可能性があります。

そのため独自性を意識して就活を進めていきましょう。

おすすめできない長所

長所は何でも良いわけではなく、避けるべきものもあります。

本当の長所だったとしても、下記のような長所は挙げないでください。

笑顔など面接で伝わるもの

面接で伝わる長所として、笑顔を挙げるのは避けるべきです。

笑顔は一般的な社会的スキルであり、それだけでは他の候補者との差別化が難しいからです。

少し厳しい会社だと、面接中に自然に伝わるものを書いているということは、他に長所がないと認識してしまいます。

面接では、より具体的で特徴的な長所をアピールすることが求められるでしょう。

ギャンブル

ギャンブルはリスクを伴う行為であり、それを長所として挙げるのは適切ではありません。

企業は安定性や信頼性を重視することが一般的であり、ギャンブルに関連する長所は望まれません。

宗教や政治的思想など

宗教や政治的思想は個人のプライベートな領域であり、面接や職務に直接関連するものではありません。

これらの個人的な信念や嗜好を長所として挙げることで、面接官や企業に不適切な印象を与えてしまうでしょう。

企業の面接ルールとしても、これらの質問は避けるべきとされています。

他にも、下記に関するものは基本的には使用しないようにしましょう。

• ・ 家族に関すること（職業、続柄、健康、病歴、地位、学歴、収入、資産など）（注：家族の仕事の有無・職種・勤務先などや家族構成はこれに該当します）
• ・ 生活環境・家庭環境などに関すること
• ・ 宗教に関すること
• ・ 支持政党に関すること
• ・ 思想に関すること

採用選考では職務遂行能力や組織への適合性を重視するため、個人的な信念・信条に焦点を当てることは避けるべきです。

エントリーシートを添削する方法

エントリーシートは、完成後もブラッシュアップし続けることが重要です。

長所だけでなく、全体的にも修正し続ける意識が必要です。

効果的な方法をご紹介していますので、自分に合っている方法で添削しましょう。

方法①音読する

自分が書いた文章を声に出して読むことで、文章のリズムや語感、不自然な表現を見つけられます。

特に長文の場合は、書いている段階では気がつかないことが多いためおすすめです。

方法②複数の媒体でもチェックする

複数の媒体で文章を確認することで、見落としていた誤字や不自然な表現を発見しやすくなります。

特に、パソコン上で作成した場合は、紙に出力すると意外な間違いを発見できるでしょう。

面接官も紙に出して確認する可能性があるため、紙に起こしておくことをおすすめします。

方法③友人に読んでもらう

信頼できる友人や同僚に文章を読んでもらいましょう。

率直なフィードバックを受けることができます。

第三者の視点や意見を取り入れることで、自分ではわかりにくい客観的な評価が得られるはずです。

特に友人は率直なアドバイスをくれることが多いので期待できます。

とはいえ、就活について専門的な知識があるとは限りませんので、友人の意見が適切かどうかは自分で判断しましょう。

方法④大学のキャリアセンター課で添削してもらう

大学のキャリアセンターでは、エントリーシートの添削サービスを提供している場合があります。

プロから助言を受けることで、より質の高いエントリーシートを作成できるでしょう。

また、就活全般のアドバイスも受けられることもあります。

方法⑤OB・OGにチェックしてもらう

OB・OGに相談することで、企業の内部情報や選考のアドバイスが得られます。

実際にその企業で働いている人の意見を聞くことで、より具体的なイメージを持つことができるでしょう。

OB・OGと直接接触できない場合でも、マッチャーなどのアプリを利用すれば繋がることができます。

方法⑥就職エージェントの添削を活用する

就職エージェントは、エントリーシートの添削サービスを提供している場合があります。専門家からのアドバイスを受けることで、良質なエントリーシートを作成できるでしょう。

ただし、すべての就職エージェントが添削サービスを提供しているわけではないので注意が必要です。

まとめ

今回は、エントリーシートの長所の選び方や注意点をご紹介しました。

長所はよく聞かれる質問なので、良いものを作成すれば使いまわすことができます。

エントリーシートの作成はできるだけ早めに取り掛かり、より良いものにブラッシュアップしましょう。

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