「挑戦したこと」って何を書けばいい?高印象に繋がる書き方を紹介!
はじめに
エントリーシートを書いていて、「挑戦したこと」に何を書くのか悩むことがあるでしょう。
悩む方が多いからこそ、差別化すれば自分をよりアピールできます。
この記事では、「挑戦したこと」を、どう書けば企業が採用したくなるのか解説します。
エントリーシートを埋めるのが目的ではなく、就職活動を成功させることを目的に、採用予定の人物像に当てはまるエピソードを厳選しましょう。
この記事は、
- ・初めてエントリーシートを書く方
- ・エントリーシートの「挑戦したこと」に書くことがない方
- ・自分の書いたエントリーシートが合っているか不安な方
に向けた記事です。
最後まで読んで、エントリーシート作成の参考にしてください。
エントリーシートで「挑戦したこと」を書かせる理由とは?
「挑戦したこと」を書く事で、採用者は就活生の
- ・どんなことに興味があって、挑戦したのか
- ・挑戦するにあたって、計画的に行動できたか
- ・困難な壁にぶつかった場合どう立ち向かうか
など、価値観や問題への取り組み方をみています。
実際に採用した時に、前向きに取り組む人材なのか判断するためです。
また、困難や壁に立ち向かった際の立ち振る舞いがわかるので、仕事や部署への向き不向きが判断されるでしょう。
向いてない、意欲の低い方を採用すると、就職後にすぐ離職しやすくなり企業にも学生にも良いことがありません。
そんなミスマッチを防ぐためにも、エントリーシートで、適正・就職への熱意を知りたいのです。
なぜ学生時に挑戦したことを書くのか
学生時代に挑戦出来ることは多く、サークル活動やアルバイト、資格取得など書く材料が豊富です。
高校生活や、小さい頃挑戦したことでは人物像を判断されにくいので、直近の大学生活で挑戦したことを書きましょう。
書く事が無い方は、今から挑戦できる資格取得のスケジュールを確認してください。
資格によっては、年に1度しか試験が開催されないものもあります。
ギリギリになって焦る前に、常に複数挑戦できる物をチェックしましょう。
- ・秘書検定
- ・プレゼンテーション技能検定
- ・マーケティング実務検定
- ・Microsoft Office Specialist (MOS)
- ・ITパスポート
比較的簡単な資格ですが、なぜ挑戦したのか就職後どう活かしたいかをしっかり書けば履歴書にも書けるので、おすすめです。
採用者が、どんな人物像を望んでいるのか予測して挑戦するものを選びましょう。
価値観や、行動が企業とマッチするか
「挑戦したこと」を通して、採用予定の人物像とマッチするか採用者から見られます。
希望する企業の社風や採用ポジションに合わせてエピソードを選びましょう。
しっかり企業研究したかが問われる問題です。
1番のエピソードが希望する企業の業務内容に向いていない内容だと、効果的ではありません。
そのため、複数のエピソードを候補にあげる必要があります。
下記は一例です。
挑戦することが増えるほど学生生活も充実したものとなるでしょう。
希望する職種 | 挑戦したことの例 |
教育 | 塾の講師や家庭教師のアルバイト |
金融 | 株や投資信託、NISAなど |
医療・福祉 | 高齢施設のボランティア |
イベント企画 | 学園祭の実行委員 |
販売・サービス | カフェのアルバイト |
エピソードの選び方
特別な体験や、凄い経験談を企業側が求めているわけではありません。
そのエピソードを通して、具体的な成果がでた事柄や、自身が成長した事を伝えられるエピソードを選ぶ必要があります。
挫折や失敗に関するエピソードでも、どう対処したのか自分なりの考えを書けると良いでしょう。
できれば成功した体験がいいです。
成功していない体験の場合は、何度か挑戦し、工夫したことをまとめると良い文章になるでしょう。
下記は、エピソードの一例です。
- ・アルバイトやインターンシップでの成果や改善活動
- ・大学外のセミナー、ワークショップへの積極的な参加
- ・留学や国際交流の経験
- ・自分の専門分野に関する研究やプロジェクト
- ・スポーツや芸術での競技・コンテスト
- ・イベントやプロジェクトの企画・運営経験
- ・資格取得やスキル習得
- ・自分の価値観や考えを変えた出来事や経験
書くことが思いつかない方へ
2023年5月8日以前は、コロナ禍で充実した学生生活が送れず「書くことがない」方も多いでしょう。
他の学生も同じ条件なので、差別化できるチャンスです。
書くことが思いつかない場合は、「ChatGPT」「Google Bard」などのAI文章生成プログラムを使えば、アイデアを出してもらえます。
あくまでアイデア出しに使いましょう。
企業はAI生成文章を嫌う傾向があるので、エントリーシートの内容をAIで書くのは避けてくださいね。
昨今のAIブームにより「AI文章ではないか?」と疑われています。
AIに入力した文章はAIの学習に使われるので、情報の流失を防ぐために大手企業は社員にAIの使用を禁止にしている場合があります。
何より、自分で書いていない文章は面接で深掘りされても答えられません。
大きな挑戦でなくても、成長や成果を実感したエピソードなら価値があります。
まずは思いつく限り書き出してみましょう。
「挑戦したこと」を書くための準備
思ったことを思いつくままに書き綴っても、目的にあった文章は書けません。
しっかりと準備して書いた方が近道です。
就職後の、仕事の進め方の練習にもなります。
実際のプレゼン資料の作成でも、資料を集める時間に多くの時間を割くべきと言われています。
基本的な書き方
最初に結論を書き、理由、具体的なエピソードで説得力を持たせてください。
最後に、結論で締め括るプレップ法が効果的な書き方です。
- Point 結論
- Reason 理由
- Example 具体例
- Point 結論
採用担当者がエントリーシートを全て読んでくれるとは限らないので、さっと目を通すだけでも内容がわかるように書きましょう。
希望する企業に合わせて書く
エピソードは、応募する企業に合わせて選んでください。
他の企業にも同じ文章を使い回していると、「こちらに向けた文章ではない」と伝わってしまいます。
希望する企業に関連する資格に挑戦した体験や、アルバイトの経験が活かせそうな業種に応募し、その企業に向けた文章を書きましょう。
印象に残る文章にするには
ネットで調べた例文を元に書くと、似たような無難な内容になってしまいます。
そのため、実体験を具体的に書きましょう。
あなたがリアルに経験したことこそ、オリジナリティのある文章になります。
自分が思ったことや、具体的な成長や効果を数字で示すと客観的に分かりやすくなります。
結果を踏まえて採用後の活躍がイメージできるように締めくくりましょう。
奇抜なエピソードより、しっかりとまとめられる文章力で差別化してください。
自分という商品を企業に売り込むつもりでプレゼンテーションしましょう。
何文字で書くのか
企業の指定によりますが、自己PRやガクチカが400文字前後の企業が多いことから、「挑戦したこと」も400文字前後だと予想できます。
字数制限の8割以上埋めましょう。
文字数オーバーは、しないように、簡潔に書くことが重要です。
文字数制限を守れないと指示通りに仕事が出来ないと判断されかねません。
8割に満たなかった時に、文章を足してギリギリ8割にすると文章が読みづらくなってしまいます。
プレップ法を意識して文章配分に気をつけましょう。
「挑戦したこと」の書き方例
インターネットで例文を探すことができます。
しかし、例文を見てから書くと内容が引っ張られ、似たような文章になってしまいます。
参考にするなら、まずは自分なりに書いてみてから例文と、違う点・似た点を分析すると良いでしょう。
結論から書く
- 結論 挑戦したことで得られた経験
- 理由 挑戦したことの概要や目標
- 具体例 直面した困難と対処法
- 結果 学んだこと、今後に活かしたいこと
スムーズに成功した体験談より、困難に直面したけれど工夫して乗り越えた過程を説明できるといいです。
困難に直面した時の価値観や工夫をアピールできるでしょう。
具体的なエピソード
具体的なエピソードと、それを企業で活かせるパターンを表にしました。
具体的なエピソード | 仕事での活用方法 |
カフェでのアルバイトで顧客サービス改善提案 | 顧客対応能力とサービス改善への提案能力 |
家庭教師としての経験 | 説明能力と教育・トレーニング能力 |
海外留学での文化交流 | 異文化コミュニケーションと適応能力 |
IT関連の資格取得 | 技術知識の応用と業務改善 |
スポーツチームでのキャプテン | リーダーシップとチーム連携の強化 |
他にも、研究発表やボランティア活動などが書きやすいエピソードです。
仕事で活かすには
エピソードから学んだスキルや経験を活かして入社後に活躍できることをアピールしましょう。
希望する企業とマッチしないエピソードになっていたら、エピソードを選び直してください。
複数エピソードを用意しておくと、挑戦できる企業の幅が広がります。
下記は、締めくくりの一例です。
参考に、希望する職種に合わせた工夫が必要です。
例
スポーツで培った粘り強さとチームワークの大切さは、目標達成のための努力と協調性の大切さを教えてくれました。
入社後は、同期や先輩方とのチームワークを大切にし、目標達成に向けて、困難な状況でも諦めず粘り、成功への原動力とします。
客観的に見る
自分が採用者だったらどんな人材を採用したいかを踏まえて、客観的に文章をチェックしましょう。
- ・自分が言いたいことだけを書いていないか
- ・回りくどい表現になっていないか
- ・具体的に何に挑戦して、どんな成果があったのか数値などで表現できているか
- ・希望する企業の望む人材にマッチしているか
一晩置いてからチェックすると、より客観的に見ることができます。
添削して貰う
身近な人にみてもらうか、エントリーシートの添削サービスを利用しましょう。
- ・家族や友達
- ・希望の企業や職種のOB・OG
- ・大学のキャリアセンター
- ・エントリーシートの添削サービス
- ・キャリアアドバイザー
などを利用すると効果的です。
面接で聞かれた時の対処法は?
エントリーシートの内容は、面接でほぼ聞かれます。
しっかり対策しましょう。
口頭で説明する練習
練習でできないことは本番でもできません。
声に出して練習しましょう。
暗記した事がバレてしまっては不自然なので、一呼吸おいて落ち着いて返答してください。
練習することで緊張しにくくなるでしょう。
面接官が深掘りする理由
面接官による深掘りは、そのエピソードの信憑性や面接への真剣度を測っています。
- ・AIで書いた文章
- ・例文のコピー
- ・エントリーシートの使い回し
これらはほぼバレてしまいます。
深掘りしやすい文章を書くことで会話を広げ、コミュニケーション力をアピールしてくださいね。
よくある質問
面接官から良くある深掘り質問に答えてみましょう。
- その挑戦で具体的にどのような目標を立てましたか?
- その挑戦において最も困難だったことは何でしたか?
- 挑戦を通じて、どのようにして自己成長を実感しましたか?
- もしこの挑戦をもう一度するとしたら、何を変えますか?
- この挑戦から得た経験を、どのように今後のキャリアに活かす予定ですか?
深掘り質問が無いと、面接官からの興味が薄いとも考えられます。
深掘りしてもらえるように、興味を持ってもらえるエピソードを選びましょう。
まとめ
エントリーシートの「挑戦したこと」は、自分自身をアピールする貴重な機会です。
読みやすく、結論がわかりやすい文章を書くことで採用後に活躍してもらえそうだとイメージが沸きます。
目的・基本を抑えて。他の方が苦手に思う記入欄で一歩先に出て差別化しましょう。
企業研究をしっかり行い、客観的に見ることで最適な文章を書くことができるでしょう。
文章は、書けば書くほどうまく書けるようになります。
エントリーシートを使い回しせず、毎回提出先企業の採用人物像にフィットするよう工夫することで、文章力向上と合格率を確実に上げることができます。
集中力が途切れると、最後までエントリーシートを埋めることは困難になります。
下記の事を試して下さい。
- ・箇条書きでアイデア出し
- ・AIにキャッチコピーの候補を出してもらう
- ・時間を置いて見直す
- ・キャリアアドバイザーに相談する
できることを、一歩一歩進め、希望の企業で活躍するために頑張ってください。
この記事が、お役に立つと幸いです。