記事更新日:2024.10.07
エントリーシートでなぜ落ちる?代表的な原因と合格する方法をご紹介

エントリーシートは就職活動において欠かせない重要な一歩です。

ここでは、その概要や合格率、落ちる原因、合格率を上げる方法、さらには添削する方法や通らない場合の対処法まで様々な観点から解説します。

エントリーシートについての基本から就活生が知っておくべき情報を掘り下げていきますので、ぜひご確認ください。

エントリーシートの概要

そもそも、エントリーシートはどのようなものであり、面接官は何を知りたいのでしょうか。

エントリーシートとは

エントリーシートは、就職活動において企業に提出する書類の一つであり、主に以下の項目を記入します。

  • ・基本情報(氏名、住所、学歴など)
  • ・自己PR
  • ・志望動機
  • ・学生時代に最も力を入れたこと

エントリーシートは企業が就活生を選考する際に最初に目にする書類であり、第一印象を左右します。

内容によって面接に進めるかどうかが決まるため、適切に準備する必要があるでしょう。

エントリーシートを必要としない企業や、逆オファーサイトなどで選考優遇される企業もあります。

しかし、複数の企業の選考を受けるなら作成する可能性は非常に高いです。

エントリーシートで見られるポイント

エントリーシートでは下記のようなポイントがよく見られています。これらは一例であり、すべての企業で以下のような項目が同時にチェックされているわけではありません。しかし、見られる可能性が高いことも事実なので、よく対策をするようにしましょう。

  1. ・企業が求める人物像とのマッチ度
  • ・企業理念や事業内容への理解度
  • ・求めるスキルや経験
  • ・価値観や人柄
  1. ・論理的思考力/文章力
  • ・論理的な文章構成
  • ・読みやすい文章
  1. ・具体的なエピソード
  • ・数字や成果を交えて具体的に書く
  • ・自分の強みや能力が伝わるエピソード
  • ・入社意欲
  • ・向上心
  • ・企業への貢献意欲
  • ・自己PR/志望動機の一貫性

エントリーシートは選考のどこで出てくるのか

エントリーシートは、就活の第一関門として設けられていることが多いです。

エントリーシートは面接に進めるかどうかの第一段階であり、こちらを突破しなければ内定獲得はできません。

また、面接はエントリーシートを中心に進められることが多いです。

そのため、エントリーシートをしっかりと書くことは、その後の面接のやりやすさにも繋がります。

エントリーシートの合格率

エントリーシートの合格率は約50%です。

ただし、就活生から人気が高い企業ならもっと低くなるでしょう。

ただし、エントリーシートよりも面接で判断する企業もあります。

そのため合格率は企業によってかなり差が出てきます。

数はかなり少ないですが、エントリーシートの突破率を公表している企業もあります。

まずは、選考を考えている企業が公表していないか確認してみましょう。

エントリーシートは何社に提出すれば良い?

エントリーシートの提出数は、平均25社前後です。 

通過率が50%とすると、12社程度は選考に通過することになります。

ただし、大企業など人気の企業ばかりの場合、もっと提出しなければいけない可能性が高いでしょう。

また、就職難易度として全体的に高いような業界を目指している方も数は多くなります。

理系の研究職・専門職の場合は、これより少ない数で内定が出ている場合が多いです。

そのため、各自の状況によって適切な数を知っておかなければなりません。

最も現実的な数値を知るためには、自分の大学のエントリー平均を知っておくといいです。

大学のキャリアセンター課などにデータがないか問い合わせてみましょう。

エントリーシートに落ちる原因

エントリーシートに落ちる原因はさまざまですが、下記の5つは代表的な原因です。

これらはしないように注意しましょう。

原因①自己分析が足りていない

自己分析が不足していると、エントリーシートに適切な情報を盛り込むことが難しくなります。

自己分析を怠ると自身の強みや弱み、キャリア目標などを明確に把握できず、それらをエントリーシートに反映させられません。

自己分析はツールや書籍などで必ずおこなっておきましょう。

原因②企業研究不足

エントリーシートにおいて、企業研究が不十分だと志望企業に対する理解や熱意が伝わりません。

企業研究を怠ると自己PRや志望動機が曖昧になり、適切な情報を伝えることができない可能性があります。

原因③記述ルールが守れていない

エントリーシートは、一定のフォーマットや指定された記述ルールに従って作成する必要があります。

これらのルールを守らなければ、選考対象外となってしまうでしょう。

次のルールが設けられていることがあるため、ルールは厳守しましょう。

  • 文字数
  • フォーマット
  • 口調(です・ます、だ・である)

原因④結論が分からない

エントリーシートには明確な結論や主張が欠かせません。

結論が不明確だと、読み手が内容を理解しにくくなり、志望動機や自己PRが伝わりにくくなります。

下記のような対策方法を持つことで、結論を読み手に残せるようになります。

  1. ・明確なメッセージを持つ:エントリーシート全体に渡り、自身の意図や目指す方向性を明確にし、その根拠や理由を丁寧に説明する
  1. ・論理的な展開:結論に至るまでの過程を論理的に整理し、順序立てて読みやすいストーリーとして記述する
  1. ・具体的な目標設定:将来のキャリア目標や志望ポジションについて具体的に示す
  1. ・エッセンスを強調する:結論や重要なポイントは、読み手が一目で理解できるように適切に強調する

原因⑤文章力が足りていない

エントリーシートでは、適切な言葉や表現を使って自己PRや志望動機を伝える必要があります。

文章力が不足していると情報が伝わりにくく、読み手の印象を損なう可能性があります。

文章力をすぐに上げるのは難しいですが、過去の内定者のエントリーシートを確認することや、第三者からアドバイスをもらうなどして、適切な文章にしましょう。

エントリーシートの合格率を上げる方法

エントリーシートの合格率を上げるには、下記のような方法があります。

すべてをおこなうのが望ましいですが、時間がない場合は最もしやすいことから取り組んでください。

方法①企業研究を徹底する

エントリーシートの合格率を上げるためには、志望企業についての研究を徹底することが不可欠です。

企業のビジョン、事業内容、文化などを理解し、やりたいこととのマッチングポイントを見つけましょう。

また、企業研究によって得た情報をエントリーシートに適切に反映させることで、志望度や熱意が伝わりやすくなります。

ただし、企業研究を通じて自分がどのような貢献ができるかを具体的に考えることも重要です。

これらによって、エントリーシートの内容がより具体的で説得力のあるものになり、合格率を高めることができます。

方法②各設問で伝えたいことを明確にする

エントリーシートでは、各設問や項目に対して明確な回答をすることが求められます。

伝えたいポイントを明確にし、そのポイントを強調するために具体的な事例や経験を挙げましょう。

余計な情報や無関係な内容は省き、必要な情報に絞ることも大切です。

方法③読みやすい文章を心がける

エントリーシートを読むのは人事担当者や採用担当者です。

担当者は多くの就活生の書類を読むため、読みやすい文章でなければ頭に入ってこないでしょう。

そのため、読み手がストレスなく情報を吸収できるように、文章の構成や表現に配慮することが大切です。

具体的には、段落を使って整理し、適切な改行や箇条書きを活用しましょう。

冗長な表現や専門用語は避けることもポイントです。

方法④早めに作成する

エントリーシートは、十分な時間をかけて作成することが重要です。

早めに取り掛かることで修正をする余裕が生まれます。

また、早めに作成することで、応募締切に間に合わせるための焦りやストレスを軽減できるでしょう。

方法⑤過去の内定者のエントリーシートを確認する

内定者のエントリーシートには、採用担当者が評価した良さやポイントが反映されています。

そのため、過去の内定者のエントリーシートを見ておくといいです。

採用側が重視する要素や書き方を把握し、自分のエントリーシートの改善点を見つけられるでしょう。

エントリーシートを添削する方法

エントリーシート対策の光景

エントリーシートは、完成後もブラッシュアップし続けることが重要です。

ここでは効果的な方法をご紹介していますので、自分にあっているもので添削していきましょう。

方法①音読する

自分が書いた文章を音読することで文章のリズムや語感、不自然な表現を発見することができます。

特に長文の場合は書いている段階では気づかないことが多いため有効な方法です。

方法②複数の媒体で確認する

文章を複数の媒体で確認することで見落としていた誤字や不自然な表現を見つけることができます。

特にパソコン上で作成した場合、紙に起こすと意外な間違いに気づくことも少なくありません。

面接官も紙で確認する可能性があるため紙に起こすことも大切です。

また、タブレットなどを持っている場合はそちらでも確認しておきましょう。

方法③友人にチェックしてもらう

信頼できる友人や同僚に文章を読んでもらい、フィードバックを受けることも重要です。

第三者の目から見た視点や意見を取り入れることで、客観的な評価を得ることができます。友人は率直な意見を言ってくれる可能性が高いため、有益なアドバイスをもらえるでしょう。

ただし、就活に詳しくない場合もあるため、アドバイスを受けた後は自分で判断する必要があります。

また、選考の進み具合に差がある場合は、関係が悪化する恐れがあるので、相談してもいいタイミングか見極めましょう。

方法④大学のキャリアセンターに相談する

大学のキャリアセンターではエントリーシートの添削サービスを提供していることがあります。

専門家のアドバイスを受けることでより質の高いエントリーシートを作成できます。

また、就活全般に関するアドバイスも受けられるため、就活全体においても利用する価値があります。

キャリアセンターがあるかどうかは大学に確認を取っておきましょう。

方法⑤OB・OGに相談する

OB・OGに相談することで企業の内部情報や選考のアドバイスを得られるでしょう。

また、実際にその企業で働いている人の意見を聞くことで、より具体的なイメージを持てます。

直接的なOB・OGがいない場合は、マッチャーなどのアプリを活用すると良いでしょう。

方法⑥就職エージェントを利用する

就職エージェントではエントリーシートの添削サービスを提供していることがあります。

専門家のアドバイスを受けることでより質の高いエントリーシートを作成することができます。

ただし、全ての就職エージェントでサービスを提供しているわけではないため、注意が必要です。

また、就職エージェントは就活生側が無料であることも多い点もメリットです。

ただし、こちらも添削サービスと同様にすべての就職エージェントが無料なわけではないためご注意ください。

エントリーシートがどうしても通らない場合は?

エントリーシートがどうしても苦手で通らない場合は、下記のような方法がおすすめです。

エントリーシートがない企業へ応募する

一部の企業はエントリーシートを必要とせず、履歴書や職務経歴書のみでの応募を受け付けています。

このような企業に応募することで、エントリーシートの書き方に悩むことなく就活を進めることができます。

しかし、数として豊富なわけではないため、自分が進みたい業界・企業があるならエントリーシートに力を入れましょう。

逆オファーサイトでエントリーシート免除の企業を探す

逆オファーサイトでは、エントリーシートが免除される場合があります。

その分、スキルや経験を直接アピールすることが可能です。

ただし、オファーを受けるには逆オファーサイト内のプロフィール欄を充実させる必要があるでしょう。

逆オファーサイトの例は下記のとおりです。

  • オファーボックス
  • ・キミスカ
  • ・キャリアチケット
  • ・dodaキャンパス

まとめ

本記事では、エントリーシートで落ちる原因と合格率を上げる方法についてご紹介しました。

エントリーシートは多くの企業で設けられているため、内定獲得のためには対策が必要です。

自分に合う方法でブラッシュアップを続け、納得のできる内定を獲得しましょう。

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