記事更新日:2024.10.07
【フォーマット化】エントリーシートを効率良く作成する方法を解説!

はじめに

エントリーシートの作成には、多大な時間がかかると言われています。

画像のように1社分のエントリーシートを作成するのに、8割以上の学生が1時間以上の時間をかけているという統計も出ています。

1社分ならまだしも、就職活動では何社も応募することが多く、そのたびにエントリーシートを書かなければなりません。

就職活動では、エントリーシート以外にも企業研究や適性検査、面接の練習など様々な対策が必要です。

エントリーシートにかけられる時間は限られているため、効率良く作成し、時間を有効活用しましょう。

そこでおすすめなのが、エントリーシートのフォーマット化です。

ここではエントリーシートのフォーマット化によるメリットや、テンプレート例を紹介します。

エントリーシートをフォーマット化するメリット

エントリーシートをフォーマット化することにより、得られる恩恵がいくつかあります。

最初にフォーマット化しておけば後々自分を助けることに繋がるため、フォーマット化は推奨されやすいです。

フォーマット化によるメリットを3点紹介します。

時間短縮に繋がる

最大のメリットは、エントリーシート作成の大幅な時間短縮が可能なことでしょう。

前述したように、エントリーシートの作成は1時間以上、企業によっては数時間かかることもあります。

選考が押しているとエントリーシートを書く時間を充てられず、提出期限に間に合わなかったり、書けたとしても中身が乏しかったりします。

フォーマット化しておけば、ある程度形が整っている状態からエントリーシートを書けるため、作成時間は短くて済むでしょう。

作成時間が短くなれば企業研究に充てる時間が増えたり、面接の対策に時間を割いたりすることが可能です。

フォーマット化により、就職活動全体が上手くいくでしょう。

質の良いフォーマットを作れば選考に通過しやすくなる

一からエントリーシートを作成すると、以前作ったものとまったく異なるエントリーシートが出来上がる恐れがあります。

完成度の高いエントリーシートなら問題ないですが、質の悪いエントリーシートができる可能性があり、安定感に欠けてしまいます。

エントリーシートの選考を通過したり、落とされたりする場合、作成内容が毎回変わっているからだと考えられます。

良質なエントリーシートのフォーマット化に成功すれば、選考の通過は安定的となるでしょう。

一度フォーマット化ができれば、就職活動において大きな武器になってくれるはずです。

エントリーシートはフォーマット化しやすい

エントリーシートのフォーマット化に抵抗のある方もいるでしょう。

どの企業にも通用するフォーマットを作成するのは、簡単ではありません。

しかし、エントリーシートはフォーマット化しやすいと言われています。

その理由は、聞かれることがほぼ固定化されているからです。

エントリーシートでは自己PR、志望動機、学生時代に力を入れたことが高確率で聞かれます。

よく聞かれる質問が分かっていれば、あとはその質問に対する回答をフォーマット化するだけです。

SPIのようにどの問題が出題されるか分からない試験と異なり、エントリーシートは聞かれることが予想しやすいです。

そのためフォーマット化に最適と言えるでしょう。

エントリーシートのフォーマット化の注意点

メリットの多いエントリーシートのフォーマット化ですが、注意点もあります。

フォーマット化さえすればエントリーシート対策は終わりではなく、上手く使いこなす必要があります。

企業情報の記入ミス

エントリーシートのフォーマット化は、あくまでテンプレートとして骨組みを形成することに留まります。

そのため、フォーマット化した内容に企業の情報を入れていく必要があるのです。

ここで企業名を間違えたり、以前記入した企業の情報が残ってしまったりしないように気を付けてください。

企業名や企業の情報を間違えるだけで印象は悪くなってしまいます。

エントリーシートの作成に手を抜いていると思われてしまうでしょう。

フォーマットを使う際は確認を怠らず、情報に間違いがないようにしてください。

不自然な文章にならないか注意する

フォーマット化すると、深く考えずに企業情報やエピソードを入れがちです。

穴埋め形式のフォーマットでは、文章全体を通してみると不自然な箇所が浮かび上がることもあります。

フォーマット化するのは良いですが、フォーマット化により文章が読みづらくなってしまっては本末転倒です。

フォーマットを使ったうえで、不自然な点や違和感のある箇所は自然になるように修正しましょう。

データの消失に注意する

エントリーシートは紙で提出するものと、Web上で提出するものに分かれており、企業によって提出方法は違います。

フォーマット化したものを紙媒体で保管する場合は、なくさないように管理を徹底しましょう。

Web上で保管する場合は、誤って削除しても修正が効くようにバックアップを取るのがおすすめです。

紙とWeb上どちらでも保管しておくと、一方のフォーマットを紛失した時にも安心です。

せっかく作成したフォーマットですから、保管も徹底しましょう。

企業によって言い換えは必要

エントリーシートをフォーマット化したとしても、一切手直しをしないまま使い回すのは難しいです。

企業によって求める人物像は異なりますし、志望動機も毎回同じ内容を書くわけにはいきません。

企業に応じた文章を書かないと、伝えたいことが伝わらない可能性が高いでしょう。

明らかに使い回しだと思われるエントリーシートにならないように作成する必要があります。

エントリーシートのフォーマット作りで押さえるべきポイント

エントリーシートのフォーマットを作るにあたり、押さえておきたいポイントがいくつかあります。

ポイントを押さえてフォーマットを作れば、企業側の目を引くエントリーシートが作れるでしょう。

結論を先に書くように設定する

どの質問のフォーマットでも、まずは結論を書きましょう。

企業に何を伝えたいかを明確にするために、結論から伝えるのは重要なことです。

いきなりエピソードから入っても、企業に何を伝えたいのか分からなくなってしまいます。

最初に結論を記載し、続いてエピソードや理由を記載するフォーマットを作りましょう。

軸となるエピソードを設定する

エントリーシートで自分を伝えるためには、エピソードの記載は必要不可欠です。

学生時代に力を入れたことでも体験談を書きましょう。

強みを伝えるときは、強みが発揮されたエピソードを記載すれば説得力が増します。

自分の強みが分かるエピソードを見つけだし、フォーマットに盛り込んでください。

エピソードは細かく記載する

頑張ったことや強みが発揮されたエピソードが分かったら、次はエピソードの中で何をしたのか詳細を伝えましょう。

「学生時代にサークルを頑張ったことで集中力が身に付きました」というだけでは、企業に学生の強みが伝わらないでしょう。

フォーマット化する際は、サークルの何を頑張ったのか、頑張った結果何を得たのか、得たものを仕事でどう活かすのかも詳細に書きましょう。

企業によって求める人物像は違うので、頑張ったものはサークルの〇〇、得た結果は〇〇というように端的にして、企業に応じてエントリーシートを完成させましょう。

志望動機は企業によって対応可能にする

志望動機のフォーマットは、動機が変わっても対応できるようにしてください。

企業によって志望する理由が変わることが多いからです。

企業理念を志望動機にする場合もあれば、企業のサービスや取り組み内容を志望理由にする場合もあります。

一つのフォーマットで様々な企業の志望動機を賄えるようにしましょう。

冒頭に企業を志望した理由、次に自分が体験したことを伝えてください。

そして、そこから学んだことや、企業で学んだことを発揮できる旨を伝えられれば注意を引けるでしょう。

志望動機が変わっても伝え方は共通のため、フォーマット化すればあらゆる企業のエントリーシートに活用可能です。

エントリーシートのフォーマット例

エントリーシートのフォーマットをいきなり作ろうとしても、上手く作れないケースも多いでしょう。

実際にフォーマット例を紹介しますので、フォーマット作りの参考にしてください。

フォーマット例:自己PR

自己PRはフォーマット化すれば大きな変更をすることなく、エントリーシートに利用可能です。

企業によって強みを変える必要はなく、自分の強みを伝えることが重要です。

ただし、企業が求める人物像に合わせて強みの伝え方を変えられると、企業にもより響くでしょう。

フォーマット例私の強みは〇〇です。私は大学〇年生の時に〇〇をしていました。

当初は〇〇という課題があり、この課題を解決しようと考えました。

そこで私は〇〇の目標を決め、〇〇を実施し始めました。

その結果、〇〇という成果を得られました。

この経験で私には〇〇があることが分かり、〇〇を学びました。

以上の背景から、私の強みは〇〇です。

結論として先に強みを伝えてください。

次に、強みの根拠となるエピソードを記載します。

この時、エピソードは細かく記載すると説得力が増し、聞き手側も想像がしやすいです。

エピソードによる結果も書いておきましょう。

フォーマット例:学生時代に力を入れたこと

学生時代に力を入れたことでも、フォーマットの作り方は自己PRと同様です。

学生時代に何をどのように頑張り、どのような結果になったのか書きましょう。

また、最後には何を学んだのかを書いておくと、企業で学んだことを活かせるというアピールになります。

フォーマット例私が学生時代に力を入れたことは〇〇です。〇〇では〇〇が課題であり、解決しようと考えました。

〇〇に原因があると考え、〇〇を実施しました。

〇〇をする中で〇〇といった問題も発生しましたが、〇〇をすることで一つずつ解決していきました。

その結果、〇〇という結果を出すことができました。

この経験から私は〇〇を学び、社会に出ても活かせると考えています。

まずは聞かれたことに答えるため、頑張ったことを答えるフォーマットにしましょう。

そこから発生していた課題と原因を記載し、解決のための方法を記入するフォーマットにしていきます。

結果と学んだこともフォーマットに取り入れ、企業にアピールしましょう。

フォーマット例:志望動機

志望動機では、最初に志望先の企業の何に魅力を感じたのか伝えるフォーマットを作りましょう。

次に自分が体験したエピソードを伝え、そこで発揮されたことや学んだことが、志望する企業なら活かせることを書きます。

企業によって志望動機が異なっても、伝え方は同じになるようにフォーマットを作ってください。

フォーマット例私は貴社の〇〇という点に魅力を感じたため志望しました。私は大学時代に〇〇を行い、〇〇という課題に直面しました。

そこで私は〇〇を解決しようと、〇〇を実施し、〇〇の結果を出しました。

この経験から私には〇〇の能力があると自覚し、〇〇を学びました。

この〇〇は仕事をするうえでも役に立つと考えています。

貴社であれば私の〇〇を最大限発揮できると考え、志望しました。

学生時代に力を入れた体験談などを交えてフォーマットを作りましょう。

学生時代に経験したことにより、自分の能力や学んだことを伝えられます。

自分の能力や学んだことを、仕事でも活かせることも盛り込みましょう。

ここで志望する企業の特徴や魅力と掛け合わせて、志望先企業でないといけない理由を話すと熱意が伝わります。

企業研究をして、自分の強みや学んだことと紐づけられないか探していきましょう。

質問ごとにフォーマットを作ろう

ここで紹介したよく聞かれる質問以外にも、企業によって様々な質問がされるでしょう。

よく聞かれそうな質問のフォーマットをあらかじめ作成しておき、エントリーシートの作成に備えておくといいです。

あらゆる質問のフォーマットを作ることで自己分析が進み、自分を深く知ることができます。

エントリーシートで聞かれる質問の一例

  • 特技
  • 日頃から心掛けていること
  • 将来の目標や夢
  • 志望する業界についてどう思うか
  • ゼミの内容について
  • 就職活動で大事にしていること
  • 企業選びで大事にしていること
  • 提示された課題にどのように対処するか

まとめ

エントリーシートのフォーマット化ができれば、時間短縮をはじめ質の高いエントリーシートを作り上げることができます。

いくつものエントリーシートを書いていくうちに書き方の理解が深まり、フォーマットと合わせることで苦労することなく作成できるでしょう。

ただし、フォーマットを作って終わりではなく、フォーマットに修正を加えながら企業ごとに合わせたエントリーシートを作る必要があります。

フォーマットを就職活動の補助ツールとして上手く活用してください。

まずは、ここで紹介した作成方法をもとにフォーマットを作ってみましょう。

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