はじめに
この記事では、富士通の内定者が提出したエントリーシートの情報を紹介します。
富士通は、ICTサービスで日本でシェア1位、グローバルでも上位のシェアを占めている会社です。
世界50ヵ国を拠点とし、さまざまな人材をルームレスに連携させ、世界中で顧客サービスを行っています。
個性を生かした働き方ができ、業界の中でも日本のパイオニアである富士通を第一志望としている人は例年非常に志望者が多いです。
本記事では、内定者のエントリーシートや面接内容について独自に調査し、富士通ならではのアピールポイントと書き方を詳しく解説していく最後まで目が離せない内容になっています。
エントリーシートや面接に不安を感じている方は是非最後までお付き合いください。
富士通の頻出質問事項
富士通の選考ステップは以下の通りです。
1次選考:エントリーシート
2次選考:Webテスト(SPI)
3次選考:一次面接
4次選考:最終面接
面接の回数や内容は変わる場合があり、選考の種類も早期選考など異なる場合があります。
富士通は特にさまざまな選考の種類が多いです。
説明会などに参加し、選考を受ける年の選考スケジュールを早めに確認しておきましょう。
富士通でよく問われる質問事項は以下の通りです。
<エントリーシート>
Q1.志望理由
Q2.希望業種の理由とやりたいこと
Q3.富士通で挑戦したいこと
Q4.学生時代力を入れて取り組んだこと・やり遂げたこと
Q5.志望理由
Q6.意見をいうときに気を付けていること
Q7.大学で身に着けた技術
問われる内容は、基本的な質問がほとんどです。
富士通の選考は面接が進んでも、エントリーシートの基本的な質問を深めていく傾向があります。
そのためエントリーシートの作り込みの度合いがその後の選考を左右され、また面接で特徴的なことは、イノベーションをパーパスとして掲げているためどのようなことに挑戦してきたのか、目標達成のためにどのような過程を踏んでいるのかなどのチャレンジ精神や目標への取り組み方を見る質問が多いです。
富士通で働きたい理由や企業を選ぶ軸を明確にしつつ、学生時代力を入れたことや自分の強み・個性などの内容を合わせるようにすると、面接の場でも上手にアピールすることが出来ますので、ぜひ意識して書いてください。
富士通の内定者エントリーシート一覧
Q学生生活で力を入れたこと3つ
① ソフトテニス部部長として創部初の他大学との練習試合を主催した
② ソフトテニスサークルにおける新入生歓迎活動
③ 高校生で参加した海外派遣プログラムにおける日本の魅力発信活動
Q学生時代の取り組みの中で、自信を持ってやり遂げたといえるエピソードを教えてください。その背景と、あなた自身がとった行動、その結果をできるだけ具体的に教えてください。
大学のソフトテニス部部長として部員の練習参加率向上を目指し、創部初の他大学との練習試合の企画をやり遂げた。その際、組織のために何ができるか考え行動する強みを発揮した。
コロナによる関東学生リーグの中止によって、目標を失った一部部員の練習参加率が50%を下回る状況に危機を感じていた。
それに対し私は、皆に目標を与え、テニスに夢中になれる場を再建したいという想いを抱くと同時に、部員全員の1ヶ月の練習参加率を90%以上に改善するという目標を立てた。
その目標を達成する手段として、他大学を巻き込んだ練習試合の企画を決意した。
しかし、他大学と関りが無く、また前例がなかったため段取りに苦戦した。
そこで私は2つ工夫した。
まず、SNSを用いて他大学との繋がりを自ら創出した。
その際、参加者のモチベーションを最大化するために同程度の強さの大学を集めるよう注力した。
次に、周りを巻き込みながら進めることでより求められている試合を作り上げられるのではという考えから、本練習試合の段取りを他部員や男子部へ相談しながら決めた。
その中で部員らの実際の声から部員らはより本番に近い環境を求めていると考え、対戦表や時間割等は関東学生リーグを模した。
最終的に、予想を超えた計6大学での練習試合を実現し、開催2か月前から部員全員の練習参加率90%以上となり、目標を達成することができた。
Q富士通の「パーパス」を踏まえて、あなたが富士通で挑戦したいことを教えてください。
私は、都市部への人口流出とそれによる地方経済の弱体化をDXイノベーションで解消し、地方の豊かな魅力と経済的な活気を、同時に持続可能にしていきたい。
私は、地方出身で上京してきた際に、都市部のICTの活用率の高さとそれによる便利さに驚くと同時に、地域格差があることを感じた。
このままいくと、便利な都市部へ人は流れ続け人口集中が起こり、地方の過疎化、弱体化は進むばかりだと危機を感じるようになった。
都市部の便利さに圧倒される反面、幼いころから参加してきた自然教室などの経験を通じて田舎ならではの雰囲気や豊かな自然にも魅力を感じてきた私は、DXイノベーションを活用し、地方の商業施設・シャッター街の再建や労働力不足の解決、観光客増加などのような地方の課題を解決していくことで地方の活性化に繋げ、引いては長く存続できる地域を増やしていきたいと考えるようになった。
この想いは、貴社の「イノベーションによって社会に信頼をもたらし世界をより持続可能にしていく」というパーパスとマッチングしており、実際に幅広い顧客基盤や繋がり、豊富で高度なテクノロジーを活用しながら、多くの人々や社会の課題解決に積極的な貴社でだからこそ達成できると考えている。
私の強みである「相手や組織のために何ができるか考え行動する当事者意識の高さと行動力」を存分に発揮し、貴社と私のパーパス達成を目指したい。
富士通のESはここを対策しよう!
まず、富士通のエントリーシートで意識すべきことは、意見を述べるときの書き方です。
富士通では、問題解決に向けて簡潔に解決策を講じることも大切な要素です。
そのため、エントリーシートを作るときからロジカルに分かりやすく伝えることが重要です。
質問に対しては、以下の順序で書くことを意識しましょう。
書き方
- ・結論を簡潔に提示
- ・結論に至った理由/根拠
- ・理由を分かりやすくするための具体例
- ・再び結論を強調する
このような書き方をすることで、どのようなテーマに焦点を当てているかが伝わりやすく、かつ簡潔に分かりやすく伝えることができます。
またこの会社を選んだ理由を明確にすることもポイントです。
富士通の選考は、面接が進んでもエントリーシートから話題を深めていく傾向があります。
「なぜ富士通なのか・なぜこの職種なのか」を明確にしてエントリーシートを作り込むことで、富士通の志向に合ったストーリーが展開できるようにしましょう。
エントリーシートの項目は、「志望動機」「学生時代の挑戦」「富士通だからこそ志望したい理由」の3つの視点が選考で重要となってきます。
富士通のエントリーシートでは、以下のようなことを押さえて作り込みましょう。
富士通のポイント
- ・人材の中で富士通だから志望したい理由を明確にする。
- ・結論ファーストでの応対を意識する。
- ・印象に残りやすいエピソードを盛り込む。
- ・新しい技術や変化を楽しめるタイプが好まれる。
- ・チームワークを大切に目標に向かって取り組む
- ・多様化を大切にチャレンジ精神を大切にする社風
- ・個性を活かし前向きに取り組める
- 面接で掘り下げたときに富士通の求める人財像(公式HP参照)に沿った話がしやすいエントリーシート作りをする。
さいごに
富士通のエントリーシートの作成や面接のポイントについて詳しく解説しましたが、最後に重要なポイントをもう一度確認しておきましょう。
富士通で働きたい理由や企業を選ぶ軸を明確にすることはもちろん、企業理念や文化に対する理解と共感を示すことが大切です。
また、自分の強みを富士通でどのように活かせるか、具体的なキャリアプランを描くことも忘れずに取り組みましょう。
学生時代の経験をアピールする際には、チャレンジ精神やリーダーシップ、チームワーク力そして多様性を重視する富士通の社風に合ったエピソードを選ぶことが重要です。
富士通の内定者のエントリーシートを参考にしながら、自分自身の強みや個性を最大限にアピールし、内定を勝ち取りましょう。
皆さんの就職活動が成功することを心から応援しています。