エントリーシート(ES)の写真はどのようなものを用いるべき??
はじめに

多くの企業が設定している選考の第一段階が、エントリーシートの提出です。
応募者の第一印象を決定する重要な書類として認識されています。
選考通過の可能性を高めるエントリーシート写真について、詳しく説明していきます。
企業によってはエントリーシートに写真の添付が必須となっているため、適切な写真選びが求められるのも特徴です。
エントリーシートの写真には、応募者の印象を大きく評価する効果があります。
就職活動で悩みがちな写真選びのポイントについて、具体的な解説をしていきたいと思います。
エントリーシート写真の選定基準に不安を感じている就活生のみなさんは、ぜひ参考にしてみてください。
エントリーシートにおける写真の役割
エントリーシート写真は、就職活動における重要な自己アピールの手段です。
採用担当者はこの写真から、応募者の印象を読み取ります。
エントリーシート写真は選考の重要な判断材料になるわけです。
面接実施段階で、応募者の人柄や雰囲気を企業側が把握するための貴重な情報源ともいえます。
写真選びは、審査選考の結果に直接影響します。
文章による志望動機や自己PRに加え、視覚的な要素からも企業が求めている人材像との一致を示すことが大切です。
選考プロセスに関して、エントリーシート写真の印象は想像以上に大きな意味を持ちます。
就職活動を成功に導くためには、エントリーシート全体の質を高める必要があります。
その中でも写真は特に重要な要素となるため、細心の注意を払って準備することがおすすめです。
写真の重要性
エントリーシート写真が、企業の採用判断に大きな影響することを詳しく説明していきます。
採用担当者は、対面での会話ができない段階で、写真から就活生の感想を読み取ります。
エントリーシート写真の評価ポイントは以下の通りです。
- ・企業の求める人材要件との適合性
- ・信頼感のある表情
- ・元気で前向きな雰囲気
- ・社会人としての態度
採用担当者は写真、応募者が自社の社風や文化に馴染めるかどうかを判断します。
入念な準備と正しい写真選びにより、企業側へ好印象を残せるでしょう。
選考プロセスを有利に進めるためにも、写真の重要性を十分に理解しておきましょう。
写真で伝わる情報
エントリーシート写真、応募者の多面的な情報が採用担当者に伝わります。
担当者の第一印象形成に関わる重要な要素について解説していきます。
写真は応募者の視覚的な印象を総合的に伝えるメディアといえるでしょう。
文章だけでは表現できない、以下のような具体的な情報を提供します。
- ・個性が表れる顔立ちの特徴
- ・独創的な性格を感じさせる表情
- ・清潔感を示す正しい髪型
- ・社会人としての意識を表す服装
- ・健康状態を推測できる体型
- ・全体的な雰囲気
写真には言葉以上の説得力があります。
採用担当者は写真を見ることで、応募者の人物像をより具体的にイメージできます。
エントリーシートの文章と合わせて、総合的な評価の材料として活用されるでしょう。
好印象を与える写真の選び方
エントリーシートや履歴書に使用する写真は、企業に良い印象を与えるためにも非常に重要です。
ここでは、好印象を与える写真を選ぶための5つのポイントを紹介します。
下記のポイントを押さえて、最高の一枚に仕上げましょう。
表情
エントリーシート写真で好印象を考える表情づくりのポイントについて説明します。
採用担当者の心を込めて理想的な表情には、以下の要素が重要です。
- ・自然な笑顔が溢れる表情
- ・健康的で活力を感じる印象
- ・コントラストはカメラに真っ直ぐ
- ・視線は正面に向ける
理想的な表情を一度で撮影することは難しいものです。
写真スタジオで撮影する前に、スマートフォンを使った表情の練習をおすすめします。
合った自然な表情を見つけるために、以下の練習方法が効果的です。
- ・鏡を見ながら表情をチェック
- ・複数のアングルで撮影して比較
- ・信頼できる人に印象を確認
表情づくりには十分な準備時間を確保しましょう。
何度も練習を繰り返すことで、エントリーシートに相応しい自然な表情を身につけられます。
服装
エントリーシートの写真における服装選びについて、詳しく説明します。
企業に好印象を与える服装選びには、いくつかの重要なポイントがあります。
基本的にはリクルートスーツの着用は必須です。
服装選びの具体的な注意点は以下の通りです。
- ・清潔感があるか
- ・リクルートスーツが基本
- ・業種によっては私服も可
- ・シワや汚れがないか
- ・サイズが合っているか
ただし、志望業界によって求められる服装は大きく異なります。
例えば、アパレル業界では、応募者のファッションセンスを確認するため、暫定的に私服での撮影を指定する場合があります。
日常的な写真を要求される場合は、リクルートスーツの着用にこだわる必要はありません。
企業が求める服装は業界によって異なるため、服装についての要件を確認することをおすすめします。
正しい服装で撮影された写真は、応募者の印象を大きく左右する要素となります。
髪型
エントリーシートの写真における髪型について、選び方のポイントを説明します。
正しい髪型は、第一印象に大きく影響する要素です。
髪型の基本的な注意点を考えると以下のようになります。
- ・清潔に整える
- ・派手な色になっていないか
- ・前髪が目につかない
- ・男性は短髪
- ・女性はロングヘアの場合は結ぶ
ただし、求められる髪型は写真の使用目的によって変わります。
証明写真では、面接官に好印象を与えられるよう、基本的なポイントを意識した髪型にすることが大切です。
日常的な活動を紹介する写真の場合は、状況に応じた自然な服装で問題はありません。
服装選びは、エントリーシートの用途や企業の雰囲気を考慮しながら判断できます。
背景
エントリーシートの写真における背景選びについて、重要なポイントを解説します。
正しい背景は、応募者の印象を考慮する重要な要素です。
背景は無地で単色のものを選ぶのがおすすめです。
シンプルな背景は応募者本人に注目が集まり、好印象につながります。
自宅の壁やカーテンなど、日常生活が感じられる場所での撮影はできるだけ避けましょう。
このような背景は、印象を損なう可能性があります。
写真スタジオなど、撮影に適した環境で撮ることで、エントリーシートにふさわしい写真を用意できるでしょう。
サイズ
写真サイズに関しては、下記のポイントを押さえておきましょう。
- ・3cm×4cm
- ・履歴書やエントリーシートに合ったサイズ
- ・顔が大きく写りすぎない
- ・小さすぎない
ただし、企業の指定がある場合は、その規則に沿った適切なものを選択してください。
また、エントリーシートをインターネットで提出する場合は、容量についても注意する必要があります。
画質が良すぎると容量が超えてしまう可能性が出てくるため、圧縮サービスなどを用いて容量内に押さえましょう。
写真の撮影方法
エントリーシートに使用する写真は、企業に好印象を与えるために非常に重要です。
ここでは、エントリーシートに最適な写真撮影方法について3つの方法を紹介します。
自分に最も合う方法がどれか考えておきましょう。
スマートフォンで撮影
スマートフォンで撮影を行うメリットは以下の通りです。
- ・手軽に撮影できる
- ・費用を抑えられる
- ・修正アプリで調整できる
これらのように、スマートフォンでの撮影は手軽さが大きなメリットです。
しかし、スマートフォンで撮影する際には下記の事柄に注意しなければなりません。
- ・照明や背景に注意する
- ・高画質で撮影する
- ・自撮り棒は使用しない
- ・修正をかけすぎない
特に最後の修正に関しては、アプリ機能の向上についついやりすぎてしまう場合があります。
多少なら問題ないですが、本人として認識できないほどの修正は避けましょう。
また、スマートフォンで撮影する場合は、自分以外の私物が映りこんでいないかも注意してください。
証明写真機で撮影
証明写真機を利用する場合、下記のようなメリットが考えられます。
- ・簡単に証明写真が撮れる
- ・サイズや規格が正確
- ・比較的安価
写真の性能などについて注意する必要はありませんが、表情や服装は、他の撮影方法と同様に注意しておく必要があります。
証明写真機を利用する際は下記のポイントを押さえましょう。
- ・撮影前に服装や髪型を整える
- ・笑顔で正面を向く
- ・機械の指示に従って撮影する
- ・仕上がりを確認してからプリントする
最新の機器では、違和感がない程度の修正ができるものもあるため、それらを積極的に利用することもおすすめです。
カメラ屋さんで撮影
カメラ屋さんによっては、エントリーシート用の写真撮影をサービスとして提供している場合があります。
カメラ屋さんで撮影することに関しては、下記のようなメリットがあります。
- ・高画質な写真が撮れる
- ・プロのカメラマンに撮影してもらえる
- ・さまざまなポーズや表情から選べる
これらのことからも他の撮影と比較しても最も質が高くなるでしょう。
しかし、スマートフォンや証明写真機と比べると費用が高額です。
具体的な費用については近くのカメラ屋さんを調べてみてください。
就活が最も盛んになる時期は、予約が埋まってしまう可能性もあります。
そのため、カメラ屋さんで撮影する際はできる限り早めに予約しておくことをおすすめします。
エントリーシートにおける写真の注意点6選
エントリーシートにおける写真の注意点としては、以下の6つが挙げられます。
どの企業でも、どんな写真であっても意識しておきたいポイントなので、全てに目を通しておきましょう。
写真の裏に名前を書く
ときには写真がエントリーシートから剥がれてしまい、バラバラになることがあります。
万が一写真とエントリーシートが分離してしまった場合に備え、写真の裏に名前を書いておきましょう。
そうすれば、剥がれてしまっても誰の写真なのか企業側もすぐに把握できます。
名前以外にも下記の情報を書いておくといいです。
- ・大学名
- ・学部・学科
- ・エントリー職種
企業から指定があった際は忘れないように注意してください。
データ容量・形式を確認しておく
近年、就職活動におけるウェブエントリーの普及は、デジタル化の加速と企業の採用プロセスの変化に伴い、需要が高まっています。
【データ化の方法】
データ変換のステップは以下の通りです。
- ・カメラやスマートフォンで直接デジタル撮影
- ・証明写真機を利用する場合はデータ出力オプションを選択
- ・紙の写真をスキャンする場合は、300〜600dpiの解像度でスキャン
【適切な編集ツール】
- ・基本的な画像編集には『Windows フォト』や『Mac プレビュー』が利用できる
- ・オンラインツール:「Pixlr」「Canva」などの無料サービス
- ・サイズ調整と形式変換が同時にできるツールを選ぶと、作業がスムーズになる
【正しいファイル形式とサイズ】
一般的に求められるファイル形式は以下の通りです。
- ・JPEG/JPG:最も一般的で広く受け入れられている形式
- ・PNG:透明背景が必要な場合や高画質が求められる場合
- ・GIF:一般的には推奨されない(画質が低下する傾向がある)
【正しいファイルサイズ】
- ・多くの企業では、ファイルサイズに100KB〜5MB程度の制限がある
- ・一般的には1MB以下がおすすめ
- ・特に高解像度が求められない場合、300〜500KB程度が理想的
【写真の物理的なサイズ(ピクセル数)】
- ・標準的な証明写真サイズは、縦45mm×横35mm(相当)
- ・ピクセルサイズでは約400×300ピクセル前後
- ・解像度は300dpi程度が標準
【提出時の注意点】
提出前に確認しておきたい項目は以下の通りです。
- ・募集要項やエントリーフォームの指定フォーマットを必ず確認
- ・テスト送信機能がある場合は活用する
- ・提出前に、別のデバイスでもファイルを開いて確認する
デジタル提出は、ペーパーレス化やデータ管理の効率化、さらにAI活用による採用プロセスの高速化などの影響で、今後も主流になっていくでしょう。
正しいデータ形式とサイズで提出することで、応募書類が確実に企業に届き、良い第一印象を与えることができます。
映っている他人に注意をする
数人で撮影した集合写真や、背景に他人が写っている写真は避けましょう。
企業は、本人以外の人物かどうかまで判断できません。
そのため、赤の他人が写っていたとしたら、トラブルに繋がる可能性があります。
とはいえ、趣味に関する写真には友人が映っている場合もあるでしょう。
そのような場合は、友人のみを消して自分だけを残すなどの修正作業が必要です。
画質は悪くないか
画質が粗かったりぼやけていたりする写真は、企業に良い印象を与えません。
できる限り明るく、表情が分かる鮮明な写真を選びましょう。
ただし、画質に関しては具体的な指定がなく、どこまで綺麗にする必要があるかわかりにくいかもしれません。
基本的には、常識の範囲内でできる限り画質が良いものが好ましいでしょう。
加工は強くないか
美肌アプリなどを使用し、顔写真を過度に加工するのは避けましょう。
企業は就活生の自然な姿を見たいと考えています。
加工の可否について明確な基準があるわけではありませんが、修正なしの自然のものが好ましいです。
仮に修正するにしても、写真と実際の自分に差が出過ぎないように注意しましょう。
撮影日時が古すぎないか
エントリーシートに使用する写真は、適切な時期に撮影されたものを選ぶ必要があります。
古すぎる写真は最新の印象と異なる可能性が高いため、何気なく撮影した写真を使用することがおすすめです。
髪型やファッションは頻繁に変化するため、写真選びの際には注意が必要です。
大学時代の写真は比較的最近のものとして許容されるでしょう。
エントリーシートで求められる写真の種類は、証明写真だけではありません。
企業によって要求される写真の形式は異なりますので、事前のチェックは必ず行いましょう。
自己PR
自己PRの写真は、個性や強みをアピールするために使用する写真です。
文章だけでは伝えきれない自分の魅力を、視覚的に伝えられるメリットがあります。
写真選びのポイントとしては、下記のようなものです。
- ・自分の個性や強みが伝わる写真を選ぶ
- ・企業の求める人物像に合致した写真を選ぶ
- ・明るく、ポジティブな印象を与える写真を選ぶ
- ・清潔感のある写真を選ぶ
自己PRを示す写真の例としては、下記のような写真を選んでいる就活生が多いです。
- ・スポーツに取り組んでいる写真
- ・ボランティア活動に参加している写真
- ・趣味を楽しんでいる写真
- ・資格取得のための勉強をしている写真
上記は、あくまでも一例であり明確な正解はないため、自分で納得のいく良いものを選びましょう。
以下の記事では、自己PRを書くためのコツを解説しています。
自己PRをイチから組み立て直したい方は、ぜひ参考にしてください。
自分らしい写真
自分らしい写真は、企業が就活生の人物像をより深く理解するのに役立ちます。
趣味や特技など、自分らしさを表現できる写真を選びましょう。
写真選びのポイントは、基本的には自己PRと変わりありません。
自分らしい写真の例としては、下記のようなものがあります。
- ・旅行先の写真
- ・ペットとの写真
- ・読書をしている写真
- ・料理を作っている写真
写真が適切であるかを確認する方法
エントリーシート用の写真が正しいかどうかを判断することは難しいものです。
就活生の皆様に、写真の適切性を確認するための具体的な方法を紹介します。
客観的な視点で写真を評価する手順を身につけることで、選考に好印象を考慮した写真選びが可能です。
写真選びの不安を解消し、自信を持ってエントリーシートを提出できるよう、実践的な確認方法を詳しく伝えていきます。
第三者にチェックしてもらう
友人などの第三者から、エントリーシート用の写真について率直な意見をもらうことも有効な方法です。
身近な人からの客観的な視点は、写真選びの参考になります。
写真の印象を正直に評価してもらうことで、自分では気づけなかった改善点が見えてきます。
さらに複数の友人に意見を求めることで、より多角的な視点を得られるでしょう。
写真の表情や雰囲気について、それぞれの印象を聞くことができるため、最適な写真選びにつながります。
就活を経験した先輩からの意見も、貴重な参考になるはずです。
大学のキャリアセンターに依頼する
キャリアセンターは就活写真について専門的なサポートを提供しています。
個別相談からエントリーシート用の写真に関する具体的なアドバイスを受けることが可能です。
採用担当者からの高評価を獲得できる写真を選ぶために、キャリアセンターの活用は効果手段といえます。
就職活動の経験が豊富なキャリアアドバイザーから、写真選びの重要なポイントを学べます。
大学のキャリアセンターでは、多くの就活生の相談実績があるのもポイントです。
写真の表情や服装、背景など細かい部分まで、実践的なアドバイスを得られます。
無料で利用できるのもメリットなので、積極的に活用することをおすすめします。
OB・OG訪問で確認してもらう
OB・OG訪問では、エントリーシート用の写真について貴重なフィードバックをもらうことも可能です。
内定獲得に向けた写真選びのポイントを、実務経験のある先輩社員から直接学べる貴重な場となります。
企業文化に合致した写真を把握するためにも、OB・OG訪問は最適な確認方法といえるでしょう。
写真の印象が会社の雰囲気と調和しているか、実際の社員の視点で判断してもらえます。
身近にOB・OGがいない就活生のみなさんは、就活マッチングアプリの活用がおすすめです。
オンラインで気軽に社会人とつながり、写真に関する具体的なアドバイスを受けられます。
企業の採用基準に沿った写真選びをサポートしてもらえますので、利用を検討してみましょう。
就活エージェントを利用する
就職活動をサポートするエージェントには、プロフェッショナルな写真撮影サービスが用意されています。
就活写真のスペシャリストから適切なアドバイスを受けることが可能です。
選考で高評価を得られる写真を確実に準備するためには、就活エージェントの活用がおすすめです。
エントリーシートに添付する写真について、専門的な観点からの具体的なアドバイスが得られます。
ただし、就活エージェントの選択は慎重に検討する必要があります。
各エージェントの特徴や強みを比較し、自分の希望する業界やどちらかに強いエージェントを見極めましょう。
写真撮影サービスの内容や料金プランなども確認ポイントになります。
まとめ
エントリーシートの写真選びのポイントについて説明してきました。
就職活動に関して、エントリーシートに添付する写真は選考結果を考慮する重要な要素となります。
写真の選定には細心の注意を払う必要があります。
企業の採用担当者に好印象を考える写真選びは、内定獲得への近道です。 エントリーシートの評価を高めたい就活生の皆さんへ、写真の具体的な選び方やポイントを紹介しました。
就職活動を成功に導くため、エントリーシートの完成度を上げることが大切です。
履歴書写真の重要性を冷静に、正しい写真選びを心がけましょう。