記事更新日:2024.12.02

エントリーシートにおける短所の回答方法を徹底解説

はじめに

エントリーシートでは自己PRや志望動機、学生時代に力を入れたことが聞かれやすいです。

聞かれやすい質問を中心に対策する必要があるでしょう。

とはいえ、エントリーシートで聞かれる質問は他にもあり、企業によっては長所・短所を聞いてくる場合もあります。

長所は自己PRで兼ねられますが、短所は自分の弱みを相手に伝えることになり、書き方に困る学生も多いはずです。

ここでは、エントリーシートにおける短所の書き方、どのように短所の質問に回答するか、企業が短所を聞く意図などを解説します。

引用画像:看護師面接での長所短所の答え方【10コの性格別例文・NG例】|看護roo!(カンゴルー)転職 (kango-roo.com)

なぜ企業は短所を聞いてくるのか

企業側が短所を聞いてくるのにはいくつか理由があると言われています。

エントリーシートだけでなく面接でも短所を聞かれることがあり、就活生に短所の質問をするには意図が隠されています。

自己分析ができているか確認するため

短所を聞く理由の一つに、自己分析ができているかの確認があります。

学生が自己分析で自分の性格や強み、弱みを把握できているかを、短所の質問を通して確認します。

短所を把握するだけでも自分を客観的に見せることが可能です。

短所を理解し、仕事や職種にどのように活かすのかを考えましょう。

自分の弱みと向き合っているかを確認するため

就職活動では企業に自分をよく見せるために、長所だけを伝えたくなるでしょう。

しかし、企業は長所や短所もすべて含めた学生の人となりを知りたいと考えています。

完璧な人間などいないことを企業も理解しているため、長所だけで自分を伝える必要はありません。

むしろ自分に足りないところを理解し、弱みと向き合っている学生の方が誠実だと思われるでしょう。

短所を聞かれたらただ短所を答えるだけでなく、短所にどう向き合っているのかを伝えましょう。

企業の欲しい人材かどうかの判断材料にするため

企業は長所だけの人間を欲しているわけではありません。

長所や短所を含めて企業側に合う人間を求めています。

短所があっても、短所を含めて企業が求める人物像と合致する場合もあります。

短所があるからといって必ずしも採用に悪影響が出るとは限りません。

入社後の職場配置の参考にするため

学生の採用の資料として質問する意図の他に、入社した場合の配属先の振り分けの参考資料としても使われることがあります。

適材適所という言葉があるように、企業は学生の能力を発揮できる場を提供したいと考えています。

学生の長所・短所に応じて仕事を任せることもあると考えてください。

参照ページ:【短所例55選】短所はこう答えてアピールにつなげる! 例文付で解説 | キャリアパーク就職エージェント (careerpark-agent.jp)

短所を伝えるうえで注意することはなに?

短所を伝えるのは悪いことではありません。

しかし、短所の伝え方次第では企業の印象を悪くしてしまうことがあります。

短所を伝える際の注意点を把握し、企業への印象悪化を避けましょう。

社会人として問題のある短所を伝える

短所と一言で言っても様々な短所がありますが、社会人としての意識が欠落している場合、印象を落としてしまうことがあります。

一緒に働くうえで明らかに問題になりそうな短所を伝えてしまうと、それだけで採用に不利になってしまうでしょう。

ですから、社会人としての基本がなってないことは強調すべきではありません。

社会人として避けたい短所一覧

  • 遅刻癖がある
  • すぐ嘘をつく
  • 他人のことを考えない
  • 挨拶ができない
  • 盗み癖がある
  • 人を信じられない

企業の立場に立つと、上記のような短所を持つ人と一緒に働きたいとは思わないでしょう。

短所以前に人として問題があります。

社会人マナーに欠けた短所を挙げるのは避けましょう。

短所を伝えて終わり

ただ短所を伝えるだけでは企業に良い印象は残せません。

短所とどう向き合い、どう活かそうとしているのかを企業は知りたがっています。

企業側の意図を汲み取れず、短所を伝えて終わりでは悪い印象しか残らないでしょう。

短所に向き合い、克服するために行動していることを伝えられれば、企業へのアピールに繋がるでしょう。

アピールの場を自ら捨てないためにも、短所を伝えて終わるのは避けましょう。

短所に感じられないものを伝える

短所を聞かれているのに、短所になっていない回答をする学生がいます。

例えば作業を早く終わらせるようなせっかちという短所は、仕事を早く終わらせることのできる長所として捉えられる可能性があります。

自分では短所を伝えているつもりでも、長所になっているケースは意外にあります。

自分では気付かないこともあるため、第三者とも共有し、長所になっていないか確認してみましょう。

ちなみに、短所を聞かれているはずなのに長所を答えていると、質問を理解できていないととらえられる恐れがあります。

ですから、誰が見ても短所だと感じるように伝えましょう。

また、短所として弱すぎる内容も避けるべきです。

例えば計算ミスが多い、漢字をよく間違えるなどです。

こういった短所は学習すれば改善するケースが多く、短所として受け取りづらいのです。

計算ミスが多いのではなく、「確認不足なことが多い」というように、性格面の短所として伝えましょう。

参照ページ:短所一覧と就活面接での回答例文|長所からの言い換え方や書き方も紹介 | 就活ならOfferBox=オファーボックス|企業からオファーがくる

エントリーシートに書く短所の見つけ方は?

自分の短所を見つけるといっても、短所の見つけ方が分からない学生もいるでしょう。

自分の長所や良い点はすぐ書ける人がいても、短所や悪い点は思い浮かばない人もいます。

短所の見つけ方を紹介するので、まずは短所を見つけましょう。

自己分析をする

就職活動を行ううえで自己分析は避けて通れません。

就活の時の自己分析で自己PRや強みを見つける学生は多いです。

しかし、自分の短所を見つけるのは後回しにする学生も見受けられます。

自己分析を行う際は、自分の良い点だけでなく悪い点も一緒に探しましょう。

自分の活動経験からみつける

自分がこれまで経験してきたことから短所を見つけることができます。

学生時代に力を入れたことで自分が活動してきた体験を振り返りましょう。

そのとき、短所に該当するエピソードがないか探してみてください。

短所が原因で問題点にぶつかり、問題点をどう解決したのかを伝えれば企業側からの評価は上がるでしょう。

あなたの体験した出来事の中に短所が隠されている可能性は高いです。

自分のこれまで経験したエピソードを振り返ってみましょう。

大学時代だけでなく、高校時代、中学時代と遡ってみるのがおすすめです。

適性診断を活用する

性格を判断する適性診断を受けることで自分の性格を知ることが可能です。

その中で短所を見つけられるでしょう。

適性診断も細かく判断できるものが増えてきており、細部まで性格がわかるものが多いです。

自己分析も兼ねて適性診断を受けてみるのも有効です。

第三者から意見をもらう

短所が自分では分からなければ、第三者に聞いてみましょう。

自分では気付かなかった短所が見つかるかもしれません。

家族や友人をはじめ、就職相談窓口の人に聞くなどしてみましょう。

思わぬ短所が聞けることもあります。

自分では短所だと思っていたものが、周囲では長所に捉えられていたというケースも存在します。

自分を深く知るのにも、第三者の意見は貴重な資料となるでしょう。

短所リストを参考にする

短所と一言で言っても、なにが短所にあたるのか分からない場合もあるでしょう。

短所のリストを参考に、自分の短所にあたるものを探してみてください。

面倒でも一つ一つ見ていけば、何かしらの短所が当てはまるはずです。

短所のリストを載せておくので、ぜひご参考にしてください。

長所から見つける

短所が見つからなければ長所から見つける方法も存在します。

長所を言い換えると短所になることもあるため、長所をヒントに短所を見つけてみましょう。

強みを言い換えると弱みに繋がるため、長所からも短所を探せます。

長所と短所の言い換えリストの例を掲載しますので、参考にしてみてください。

エントリーシートでの短所の書き方

短所が分かったらエントリーシートに記載していくだけですが、その書き方が分からない学生も多いはずです。

エントリーシートに短所を書く際は、要点を押さえて企業に好印象を与える必要があります。

短所の克服のために取り組んでいることを書く

前述したように、短所を書くだけでは企業側に良い印象は与えられません。

短所を回答したうえで短所とどう向き合い、どのように克服しようとしているかを記載しましょう。

課題に対する改善能力が伝われば、企業からの印象も良くなります。

短所を直すために何をしているのかを伝えましょう。

一例を載せますので参考にしてください。

短所 改善方法
心配性 見返さなくてもいいように定期的に第三者に確認してもらっている
マイペース 時間内に終わらせられるように時間を測りスピードを意識している
焦り気味 一呼吸置くようにしてリラックスするようにしている
飽きやすい 長続きするように毎日の成果をSNSに投稿し、モチベーションを保つ
自信がない チャレンジできるものから一つずつ取り組むようにしている

短所ははっきり書く

短所を書くことに抵抗のある人も多いですが、短所ははっきり記載した方がいいでしょう。

短所を曖昧にしていると、文章全体が伝わりにくくなってしまいます。

その結果、企業側に伝えたいことを伝えられない人物だと思われてしまいます。

短所を明確に書き、短所とどう向き合っているのかを合わせて記載すると伝わりやすいでしょう。

結論から伝える

他の質問にも言えることですが、まず結論から書いてください。

企業は多くのエントリーシートに目を通さなければならないため、質問の回答がすぐに分からないエントリーシートは読まれません。

最初に自分の短所を答え、短所の詳細をエピソードや体験を元に伝えるのがおすすめです。

読む人が読みやすい文章構成を意識してみましょう。

書き終わった後に添削してもらうなどして、読みやすい文章か、違和感がないか洗いだしましょう。

参照ページ:エントリーシートの短所の書き方【作成ポイントと例付き】 | 就活の未来 (shukatsu-mirai.com)

エントリーシートの短所の回答文

エントリーシートでいきなり短所を書けといっても、書けないケースは多いはずです。

短所の回答例を見て書き方を把握していきましょう。

構成や書き方を理解したら、実際に自分で作成していくことが重要です。

例文私の短所は飽きやすいことです。高校時代には部活動で野球部に所属していましたが、途中で飽きてしまい、2年の春に退部してしまいました。大学時代にはコンビニのアルバイトを始めましたが、こちらも半年ほど続けて飽きてきました。このままでは社会に出た時に仕事にも飽きが出てしまうと思いました。コンビニのアルバイトでは、飽きがこないように業務に加えてSNSで店舗の宣伝をしたり、商品の陳列を変えてみたりするなど、自ら業務に変化を加えて飽きないようにしてみました。同じ業務の繰り返しを変えた結果、コンビニのアルバイトは今でも継続できています。この経験を経て、私は飽きないようにするために様々な取り組みに挑戦していく姿勢を学べました。

例文では短所に飽きやすいことを挙げ、飽きやすいことが分かるエピソードを盛り込んでいます。

短所を克服するために何を取り組んだのか、取り組んだ結果どうなったのかを伝えれば、企業から好印象が得られます。

エピソードを元に自分が何をしたのかを伝えるためにも、自分のこれまでの経験を振り返ることが大事です。

自己分析で体験したことを深掘りしていきましょう。

まとめ

就職活動をしていれば、エントリーシートで短所を書く機会が出てくるでしょう。

短所を聞いてくる企業の意図を汲み取り、短所を通じてあなたという存在をアピールできれば企業に好印象を与えられます。

ここで紹介した短所の書き方を参考に、まずは自分の短所を見つけてください。

第三者に聞いたり、適性診断をしたりして自己分析を進めていきましょう。

短所を通して企業へあなたの良さを伝えてくださいね。

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