最終面接
基本情報
場所 | WEB |
時間 | 30分 |
社員数 | 2人 |
学生数 | 1人 |
結果通知時期 | ー |
結果通知方法 | マイページ |
質問内容・回答
①現在行っている研究とその中で苦労した点について教えてください。
私は有機太陽電池の劣化機構について研究しています。
現在広く使われているシリコン系の無機太陽電池の課題を解決するものとして、有機太陽電池が広く使われています。
有機太陽電池はフレキシブル基板上に作製できることから、ウェアラブルデバイスや自動車に搭載することが可能です。そのため次世代太陽電池として広く注目を集めています。しかし有機太陽電池は低効率・短寿命という課題が残っています。
そこで私は、有機太陽電池が光照射下でどのようなメカニズムで劣化しているのかを解明することを目的として研究を行っています。
次に研究の中で苦労した点について説明します。有機太陽電池の中間層材の解析において、配向性のないシグナルが必要でした。その解析は今までの研究では行ったことがなかったため苦労しました。
【深掘質問】
中間層材の解析について、どのような工夫をして解析を行いましたか?またなぜその工夫を行ったのですか?
【深堀質問回答】
配向性のない材料として粉末を測ることを提案しました。しかし粉末は、薄膜と同じ条件で測定することができませんでした。そこでまずは先輩に要因としてあげられる候補を聞きました。
そしてこの要因を理解するために、測定装置の該当箇所を再度学び直しました。さらにその上で考察した要因を、装置の製作会社の方と議論を行い、測定条件を様々試して測定を行いました。その結果、無事に粉末でも明瞭なシグナルを得ることに成功しました。
②学生時代に力を入れて取り組んだことについて教えてください。
学園祭実行員会での渉外活動に力を入れて取り組みました。
私の代はコロナ禍のために学園祭の中止が決定し、さらに従来行っていた対面での協賛活動を行う事が難しくなりました。しかし次年度以降の学園祭には運営費の獲得は必要不可欠です。そこで、オンラインで実施可能な登録型協賛を導入しました。この協賛では、協賛企業側から会員登録用のURLが届き、これを使ってサービスに学生が会員登録すると、その人数に応じて協賛金をいただけるというシステムになります。これを初めて導入し総額20万円ほどの協賛金をいただきました。
【深掘質問】
登録型協賛を導入するにあたって何か苦労はありましたか?
【深堀質問回答】
登録型協賛用のURLを学園祭のメンバー200人に送付しても、多くの人は登録しないという課題がありました。そこでこの原因を探るために、ほかのメンバーにヒアリングしたところ、「登録の手順が煩雑でわかりづらい」ことが原因だとわかりました。このことを踏まえて自分は以下二つの工夫を行いました。
一つ目は、週1回行われるオンライン総会にて画面共有機能を用いて登録の手順を実演したことです。これにより登録へのハードルを下げることに成功しました。
二つ目は企業からいただいた登録用マニュアルに、自分の説明を加えて配布することです。企業からのマニュアルだけではわかりづらいポイントの解決につながりました。
これらの工夫により、大幅に登録者は改善し、総額20万円の協賛をいただくことができました。また個々の意見を吸い上げて、それをもとに行動に移すことの重要性を学びました。
③なぜトヨタ自動車を志望したのかを教えてください。
「お客様に寄り添ったカーボンニュートラル」を実現したいと考えています。
現在世界では異常気象などの環境問題で苦しんでいる方が多くいます。そのためカーボンニュートラルの実現は、そのままお客様の幸せの実現につながると考えています。
そして自動車業界は二酸化炭素排出量の多い業界です。そのため自動車業界での取り組みは、カーボンニュートラルの実現に必要不可欠であると感じました。しかしお客様一人一人によって行える取り組みは異なるため、画一的ではなく状況に合わせた取り組みが必要です。
そこで私の個々の意見を吸い上げることのできる強みを生かして、お客様にあったカーボンニュートラルのためのモビリティを提案したいと考えています。
【深掘質問】
なぜ環境問題に興味を持ったのですか?
【深堀質問回答】
私は小学生の頃に、毎日環境に関することを日記にする「みどりの小道」という取り組みを4年間続けておりました。これを始めたきっかけは、先生に勧められたからではあるのですが、続けるうちに意識が変わっていきました。特に海面上昇や異常気象にあげられる環境問題がわれわれ人間の生活にも大きな影響を与えることを知り、大変驚いたことを覚えています。この経験から興味を持つようになり、現在も太陽電池の研究を行っています。
面接詳細情報
面接官の社員の特徴 | 技術系と人事系の部長クラス(40代後半程度) |
面接官の印象 | ー |
学生の服装 | オフィスカジュアル |
面接の雰囲気 | とても和やかな雰囲気で進みました。自分は緊張していましたが、初めにアイスブレイクをしていただき緊張がほぐれました。質問をする際も雑談をするような雰囲気で聞いてくださり、終始和やかな雰囲気で進みました。 また相手が和やかな雰囲気であったため、自分もあまり硬くなりすぎるのはかえって低い評価を受けると考え、少しフランクな話し方をするといった工夫も行いました。 |
評価されたと感じたポイント | すべての質問に対して論理的に答えることができた点。「なぜそれに取り組んだのか」という行動自身のバックグラウンドがすべてはっきりしており、それが評価されたのだと感じた。 |
対策やアドバイス | すべての質問に対して論理的な回答ができるように準備をすること。 特に「なぜ」という質問が多い印象を受けたので、自分の行動に対して理由づけをあらかじめしておく必要があると感じました。 |