26年卒
女性
法政大学
ES情報
学生時代に力を入れたことをご記載ください。(1500字以内)
私がバイトリーダーを務めた飲食店は、店舗が独立し、新しいオーナーが経営を始めるという転換期にあった。この状況下で、店舗の知名度向上と売上拡大という目標が掲げられていたが、内部にはいくつかの課題があった。まず1点目は「仕事量の不均衡」である。業務内容が再編成されたことで、業務の分担が不明確になり、熟練スタッフに作業が集中し、一方で新人や経験の浅いスタッフは補助的な役割に留まっていた。この結果、業務負担が特定のメンバーに偏り、全体的な効率が低下していた。2点目は「アルバイトと社員との意識の差」であった。アルバイトは一時的な労働と捉えている一方、社員は店舗の成功に対して強い責任感を持っており、この意識のギャップが業務の進行やチームワークに悪影響を与えていた。「自分には合わない」と言って辞めたいと考えるアルバイトも出てくる状況で、これらの課題を解決し、チーム全体で協力して店舗を成長させる必要があった。
私は「全員が和やかで働ける居心地の良い職場を作りたい」という想いを掲げ、2つの施策を実行した。1つ目は、業務の標準化を図るための教育と指導である。新人や業務が限定的だったスタッフに対し、私が担当していた業務を細かく説明し、全員が複数の業務を担当できるようにした。その結果、私1人しかできなかった業務もアルバイト15名全員がこなせるようになり、業務負担の不均衡が解消された。2つ目はリーダーとして親しみやすさを意識し、積極的にメンバーとコミュニケーションを取ることで信頼関係を築いた。業務に限らず、プライベートな話題で対話を重ねることで、メンバーの特性や強みを把握し、モチベーションが下がっているアルバイトには個別に悩みを聞く場を設けるなど、メンバー一人ひとりのニーズに対応した。さらに、オーナーや店長とも定期的に話し合い、店の現状やアルバイトの声を伝え、社員とアルバイトの意識の差を解消する努力を続けた。
これらの取り組みの結果、チーム全体の協力体制が強化され、業務効率が大幅に改善された。意見を自由に出し合える風通しの良い職場環境が形成され、社員とアルバイトの間にあった意識の差も次第に解消されたことで、店舗全体の雰囲気が明るくなり、チームワークの向上が顕著に現れた。この結果として、接客の質が向上し、口コミサイトで「接客が丁寧で心地よい」という評価が増加。前月と比較して口コミの数は3倍に増え、売上も顕著に伸びた。加えて、メンバーからは「働くことが楽しい」という声にも溢れ、自身の取り組みが報われた瞬間だった。この経験を通じて、リーダーシップや良好なコミュニケーションが業務の効率化や顧客満足度の向上につながることを学んだ。この経験を活かし、貴社ではメンバー一人ひとりの強みを引き出しながら、協力体制を構築し、全員が最大限の力を発揮できるような環境づくりをサポートし、共に成長していくことに貢献したい。