中学、高校、大学における部活やサークル活動といった課外活動とその戦歴や成果を教えてください。(100文字以内)
中学時代、陸上部に所属し長距離3000m走で県大会決勝進出。大学の体育会部活動では沢登りを行った。下級生の育成によるチームの基礎力向上を担い、4泊の登山合宿を成功させた。
文章を書くことに関連し、特筆すべき経験や学んだことがあれば教えてください。(50文字以内)
大学部活動での記録や感想文を文集として一冊の本にまとめた。その中でコラム記事などの執筆を担当した。
幼いころ思い描いた将来の夢を教えてください。(50文字以内)
歴史の研究職だ。社会を観察し分析する仕事に関心があり、それを文献を通じて行う歴史に関心があった。
影響を受けた本について、内容や影響を受けた理由について紹介してください。(100文字以内)
坂口安吾の「堕落論」だ。伝統や習慣を過度に重視するのではなく、個別の行動や状況の中に普遍性を見出していくという安吾の姿勢から、自身も周囲の人々の行動を先入観なしに観察するよう意識するきっかけとなった。
最近印象に残った読売新聞の記事、あなたに影響を与えた記事を教えてください。理由も書いてください。
掲載日と見出し:2024年4月20日付朝刊一面「露を離れ アルゼンチンへ 戦争忌避、動員逃れ ビザなし渡航 移住急増」
理由:戦争という巨大な事態に翻弄される人々、ロシア的に言う「小さき人々」を追った記事に関心があるからだ。地政学や国家的な戦略の裏で、そういった人々が個々の利益や幸福を追求して全く異なる動きをしていることが分かった。社会を分析するうえで、マクロな利益に合わせて個人が都合よく動くわけではないからこそ、そうした個々人の考えを丹念に追っていくことが重要であり、ジャーナリズムの意義があると考えさせられた。
読売新聞の記者として取り組みたいことは何ですか。(600文字以内)
発信力の弱い人々の声を拾い、人びとに行動の選択肢を提供できる記事を発信したい。高校からのドロップアウトと他者に対する劣等感に苦しむ経験の中で、同じ境遇の人の存在や考え、社会のその問題に対する風潮の変化を知ることが、自身にとって大きな助けとなった。そこで、様々な知見や視点を社会に共有することで、他者に貢献できる仕事である点でメディアの仕事に関心を持ち、特に小学生時代から手書き新聞作成の経験など文字媒体による情報発信に関心を持ってきたことから新聞記者を志望した。特に貴社を志望する理由は、大学のジャーナリズム論の講義において、貴社の講師が自分の足で情報を取り、取材相手の声を聴く姿勢を重視している貴社の社風について語っておられたのが印象に残ったからだ。私もネット上に情報が氾濫する時代において、発信力が弱い人々の声が埋もれてしまわないよう、真摯に一人一人と向き合った報道を行いたい。そこで、天候や体調不良に大きく行動が左右される体育会部活動の活動を行う中で培った「物事を多角的に判断する力」を活かしていきたい。悪天が予測される中、下級生を巻き込んで常に先手の判断で行動することで柔軟な判断を行ったり、OBや現地のガイドといった現地を直接知る人の情報を集めながら計画を作成したりした経験は、様々な状況に置かれている人と向き合い、その人の姿や声を発信して上で役立つと考える。
あなたが読売新聞の新人として地方支局に配属されたら、どんなテーマに取り組んで記事を書いてみたいですか。(400文字以内)
二つのテーマに取り組みたい。第一は、不登校の問題である。不登校の後輩の相談を受けた際、落伍からの復帰や成功といった話題性を追う情報が、当事者にとって圧力にもなることを知った。私は真摯に苦しむ人の声を発信する報道が必要だと考え、また貴社のマイノリティの問題にも自ら足を運んで取材する姿勢に合致すると考えるため、この問題に取り組みたい。第二は、過疎地での公共交通の減少の問題だ。自身の経験から、地方ではカウンセラーや通信制高校へのアクセスが難しいケースが多かった。公共交通の問題では高齢者や通学の問題が注目されがちだが、社会的弱者が社会とつながりを持つ手段としての重要性も実感した。こうした利害関係者の多い問題では、綿密な取材や広い発信力が必要であると考える。その点で発行部数トップの発信力を持つ貴社から発信することで、社会の多くの層の人々にマイノリティの状況を伝えるという点で意義があると考える。